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DARIO MOLLO'S CROSSBONES - 最近の発言
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Crossbones

トニー・マーティンやグレン・ヒューズとプロジェクトチームを立ち上げたりと、名だたるギタリストとのお仕事で知られるイタリア人ギタリスト、ダリオ・モロがイタリア時代に結成していたバンドの1st。
ここで聞けるのはダリオのメタリックかつフラッシーなギターを主軸とした正攻法で迫るストレートなHM/HRサウンドで勝負。のちの活動と比べると感触の違いはあれど、片鱗は十分に確認できる場面も多々あり、特にドラマチックな④などは、まさにダリオ流の様式美スタイルとして楽しむことが出来るでしょう。少々高音域がキンキンとテンションが高めのミックスが気になるが、ダリオも若々しいメタルギターで応戦する姿は、現在とは違った楽しみ方が出来るし、バックの演奏も、それに引っ張られる形で交戦的な突破力があり勢い重視の姿勢を楽しめますよね。
欧州由来の湿り気のあるメロディと懐かしい時代性を感じさせるメタルギター、この時代ならではのHM/HRサウンドを体感出来ますね。これで歌い手が変わればトニー・マーティン風のサバス時代にも通ずる魅力があったりするから面白いです。そして効果的にねじ込まれるキーボードのフレーズに耳が持ってかれますが、ゲスト参加で大活躍するのは我らがドン・エイリーですよ。

失恋船長 ★★ (2017-09-13 13:37:12)


Rock The Cradle

トニー・マーティンとは『The Cage』をグレン・ヒューズとは『Voodoo Hill』と、シーンに名立たる功績を残したシンガーとのプロジェクトで有名な、イタリア人ギタリスト、ダリオ・モロがミュージシャン人生の第一歩を飾ったのが『Crossbones』、その名義でアルバムを1989年にリリースしているのですが、今回はその懐かしい名前を持ち出し新たに『DARIO MOLLO'S CROSSBONES』として復活。気心の知れたバックメンバーに、リードシンガーには、ギーザー・バトラーバンドやクロークス、ペルシアン・リスクのフロントを務めたカール・センタンスを迎え、ダリオ・モロらしい実に堂々としたオーセンティックなHM/HRサウンドを披露。もはや化石とかしたヴィンテージスタイル故に、即効性の高いメロや疾走感を好む方には眠くなるような音楽性でしょうが、躍動感溢れる芳醇なグルーブ、ダリオが奏でる職人肌の堅実なギタープレイ、そしてカールのマイルドで伸びやかな歌声が渋めの楽曲に潤いを与え、鮮烈なるイメージと共に華を添えています。テクノロジーに頼り過ぎないアナログチックな響き、その有機的なロックのダイナミズムがエモーショナルとなって激しく燃え盛っているのが一番の聴きどころです。個人的には永遠になくしてはいけないスタイルですね。同系統ではドイツのアクセル・ルディ・ペルがいるのですが、こちらの方がコンパクトで聴きやすいので、70、80年代型の様式美サウンドに興味のある方なら大いに楽しめるでょう。Frontiers Recordsからは目が離せんなぁ

失恋船長 ★★★ (2016-12-27 13:08:56)