2枚組全27曲(国内盤は28曲)選曲的にベストオブグラハムなDISC2の充実ぶりもさることながら、本編のDISC1こそ聴くべき要素の強い一品ですね。バラードやポップスにオンリーワンウーマンをやらないってのが清い、そして本編に対する自信の表れでしょう。感動しましたよ。 気になると言えばDISC2のカヴァー集ですが、音質云々などもう少し金と時間を掛けて欲しかった、余りに音を重ねていないのでダイナミックさに欠け、LIVEな生っぽさを体感できると言えなくもないが、本当にオマケ程度の仕上がりのように感じます。 名曲の数々を今のコンディションで聴けるという資料的な価値はありますが、もうチョイなんとか丁寧に仕上げて欲しかったなぁと思いますが、16曲のレコーディングだからスケジュール的なモノや、リハーサルの延長的なノリだったのかぁ、と勝手に推察しております。この選曲をひっさげ本編と合わせたLIVEってのは強烈だなぁと考えただけで興奮と『夜も眠れなくなっちゃいます』と春日三球·照代風に呟き そして最後にDISC2のラスト『Here Comes The Night (Down Without A Fight)』は聴いた事のない曲が収録。タイトルは1991年リリースのソロアルバムにあるのですが、どう聴いても歌詞が違うので違う曲だと思います。カヴァー集だと思っていたのに最後に一般的に知られていない曲が現れるとは、どんな経緯で収録されたのか『気になって夜も眠れなくなっちゃう』とやっぱり春日三球·照代風に呟きたくなりますね。