まぁこの3作目は全体としては駄作の域(?)かもしれない作品だ。 ツマラン①が全てを(?)語っている様にも感じるのだが、まぁ正確に云えば"ソレ!?"は間違っている?...1曲を除いては...。 その1曲ってのが、このバンドを代表する名曲で、USパワーメタル界を代表する名曲と言ってしまってもイイかも知れない1曲なのだ。 その曲とは②"The Heat And The Fire"。出だしのツインギターの理想形とも云えるメロディックなフレーズで失禁必至で、この部分を聴いただけでもこの楽曲の凄さが分るというモノだ。 作品自体の評価は難しいが、この曲②だけなら93点なのだが、その他の出来があまりに悪すぎる...。
一応、ツインギター体制になった2作目で、①はハッキリ云って冴えないが、スピード②"West World"は中々だと思うし、当時愛聴した③"Twilight Of Modern Man"はイイ曲だと思う。 そして疾走スピード曲④"Alexander The King"は隠れた名曲の域。 まぁ所謂"捨て曲!?"が存在するのは事実だし、一般的にはおススメ出来るモノではないのかも知れんが③や④辺りは動画サイトなんかで是非とも聴いてみてほしい。 そして最後にプロデュースのマーティなのだが、別に良い仕事をしている訳ではないし、もっと云ってしまえばレーベルお抱えエンジニアだったスティーヴ・フォンタノ色が強く、相も変わらず彼の絡んだ作品は音が団子状態になってしまっているし本作も同様であってマーティの存在は極めて希薄なモノだ。
個人的には前作の1stの方が良いと思うが...本作も別に悪いという作品ではない。 (誰も指摘がないが)⑤"Eye Of The Nightmare"にゲストヴォーカルとして参加している"Steve Plocica!!!"という名前を聞いてピンと来た人は相当なメタルマニアだろう...。この男...シュラブネルから'87年にデビューしたg.のトニー・フレディアンリ擁したパワーメタル系『APOCRYPHA』のヴォーカルだった男だ(PRO.はかのマーティ・フリードマンだった)。 因みにリードVO.のマイケル・グラントは'12年に惜しくもこの世を去っている...R.I.P.。 ソレと↑の方がおっしゃっておられるが...サンプラー付2枚組が1.000円とはまだ甘い!!(笑)。吾輩は600円だった(笑)...因みにTAD MOROSE(!!!)というスウェーデン産正統派の4作目の作品でも同様の2枚組だった(全く同じ内容CDが付属)。
正直、'00年以降の作品はどれも初期のマニアを満足させるレベルに達してはいないと感じる。 それは偏にバンドがライヴばかりに力を注ぎ(ソレはこの後、Adamsの劣化も招く訳だが)、コンポーズという事をおざなりにした結果だろう。 また、単なる勢い任せのスピード曲も感心できないし、Karl Loganの早弾きも全く意味がない。 まぁ初期にはあったドラマティックで感動的な展開など期待はしていないが、'02年にシングル曲として発売された名曲"The Dawn O Battle"のような楽曲も作れたわけだから(まぁ'02年の時点ではネ)、バンドは(というよりはDeMaioがか?)目先の金儲けなどではなく(例の『Masic Circle~』に似たようなライヴ作品の乱発等々)、"コンポーズという作業!!?"にもっと正面から向き合うべきだったとつくづく感じる。
無駄なライヴ作品(映像作品共)ばかり乱発し、結果肝心かなめのDeMaioのコンポーズ力の劣化は既に"Warriors Of The World"[2002年]辺りで顕著に見られたが、本作まで来てしまうともう隠しようにも隠し切れない域にまで達していて...遂に本作では"糞レベル!?"に到達(笑)。 ハッキリ云って糞作(笑)。 ①を名曲といった某専門誌の輩もいたやに思うが、コレを聴いて何故そんな事が言えるのか吾輩には理解できないし、本作には聴くべきものは既にない"糞アルバム!?"といえるだろう。
個人的にはMANOWAR至上5本の指に入ると思う屈指の名曲"Revelation(Death's Angel)"。 やはり2ndや3rdの頃のMANOWARが好きだ。 まぁ女性蔑視な①はどうでも良いが、次作のラストを締める名曲"Bridge Of Death"とその名曲と対を成す本作ラストの"March For Revenge"という展開こそこのバンドのあるべき姿であって、近作のヘタレをカマシ続けるバンドは全くもっていただけない。 Demaioのコンポーズ力の劣化の激しさとAdamsの劣化もソレに拍車を掛けている(し、ライヴ作品ばかりを連発し金儲けに勤しむバンドの姿勢も大いなる疑問だ)...やはりRossがいてこそ"マノウォー"なのであるとここに強く言いたい。
トニー・マーティンが好きなら本曲の3曲入りシングル盤をゲットして、ライヴである②"Heaven And Hell"を聴くべきだ。 とにかくカッチョ良い...フェイクしまくっしまった"Cross Purposes~Live"[1995年]では全く落胆されられて"マーティンはやっぱライヴではダメだな"と思ったモノなのだが、このライヴ②はどうだろう?。その"Purposes~Live"がウソであるかのように声も良く出ているし、とにかく途中に設けられたマーティンによるメンバー紹介するところがカッチョ良い...特に故コージー・パウエルの場面...涙が出てくるヨ。
まず最初...正しくアメリカンメロディアスハードの名盤中の名盤だという事でして(ハッキリ云って1stは1曲除いては駄作だと思う)...個人的には大変思い出深い作品。 また↑でもご指摘があるが、アホなB!誌初代編集長の某酒〇のいう事など関係ないと断言できる(同誌レビューで酷評)。 ①こそ同じくクリスチャンメタルの大先輩であるSTRYPERを強く意識してしまった感もあるが、それ以降はホント素晴らしい楽曲で占められている(インペリテリでの力みまくったロブも嫌いではないが、少し力の抜けた本作に於ける歌唱こそベストパフォーマンスなのではないのか?...と個人的には感じる)。 まぁまずは騙されたと思って名曲③"Only Yesterday"と⑥"Tearing At My Heart"だけでも動画サイトで聴いてみてほしいね...きっと本作が欲しくなるから。 そして最後に...本作を国内デジタルリマスター再発(出来りゃー紙ジャケ辺りで)を熱望しておこう。
当時の学生時代に購入した作品だが、個人的にはBURRN!で89点を獲得した次作"暗黒の書"よりこっちの方が好きだ。 チェットはこの後、浮上する切っ掛けを失ってしまったが、ここでの滑らかなプレイは素晴らしく特にタイトル曲①でのg.ソロは必聴だと思う。 特に愛聴した曲というと当時"お好みテープの常連!?"だったメロディックな1曲③"Better Off Dead"だ。