84年発表。 DRASTIC MEASURES発表後、自然消滅してしまったKANSAS。 出るべくして出たBEST盤と言える。しかし、選曲には不満が残る。 何しろ、TWO FOR THE SHOW、MONOLITHから1曲も選ばれてないのだから。 発表当時、全10曲だったのが、再発で新たに3曲加えられた時も 上記のアルバムからの選曲は黙殺された。 されども選曲されている曲は、決してKANSASらしからぬ曲群と言うのではなく、 あます所KANSASの魅力を伝える曲が選ばれている。確かにBESTアルバムなのである。 TWO FOR THE SHOWが2枚組であったように、本作も2枚組にすれば良かったと思う。 しかしながら、需要を考えると無理だったのかな。 この当時のKANSASに対する音楽シーンの期待の無さがもろに表われたBEST盤と言える。
このアルバムをCDで買う価値があるとしたら『TWO FOR THE SHOW』がCD化される際に容量の問題ではずされていた『CLOSET CHRONICLES』が収録されていることであろう。 無論他の曲も良いので買う価値が無いというわけではない。 『TWO FOR THE SHOW』とセットで買えばKANZASの全てを知ることができる。
"The Best Of Kansas"は、「買い」です。 まず、"TWO FOR THE SHOW"のCDに納まらなかった「ClosetChronicles」のライヴがおさめられていること。。 そして、何よりトリッキーなそのジャケットデザインです。びっくりですYO ファーストアルバム"Kansas"から"DrasticMeasure"までのジャケットデザインが、 そこかしこにちりばめられています。 まず、おじさんですが"Kansas"のジャケットのあの人です。しかもヒゲに魚が隠れています。("Masque")赤い蝶ネクタイをしています。("DrasticMeasure")帆船は、もちろん"PointOfKnowReturn"です。舞台の下には聴衆がいます。("TWO FOR THE SHOW") CDの裏ジャケットをみて下さい。カーテンを引く手が黒いロボットのような手です。("AudioVision")。曲目リストの上には、鳥のエンブレムです。("SongForAmerica") 左の部屋には、椅子("Vinyl Confessions")羽根ペンと楽譜("Leftoverture") 窓の外には、月面とモノリスの影("Monolith")、、、。 はじめてこれに気付いたとき、思わず笑みがこぼれました。(゜◇゜)ノ
KANSAS初体験がコレでした。 ほっとするメロディが多くて テクニカルな嫌味さ、とでもいうのかな。そういうのが全くありません。 産まれる前のバンドだけども売れたのは納得いきます。 ヴァイオリンはないけどもFight Fire With Fire(炎の欲望)なんかも好きです。 ドリームシアターなどの近年のプログレメタルにはまったら 新譜以外での入手はなかなか難しいけど、こういう昔のバンドも聴いてみるといいと思います。
このアルバムを買うならデジリマのTWO FOR THE SHOWで漏れた12曲目まで入っているのを お勧めする。初期に出た10曲入りのは音質も悪く、CLOSET CHRONICLESも入っていないの で、CDでTWO FOR THE SHOWを持っている人にはあまりメリットが無い。 ちなみにカンサスはBOX仕様の3枚組みのベストアルバムも出している。それには、1st から90年代までの、ほとんどの曲が収録されている。そちらもお勧め。あれは限定かな?
リマスターされる前のバージョンに関してですが(リマスター盤未所持)。 結構なリミックスが施されています。 売れるまでのアルバムは(Leftovertureぐらいまで)予算の関係か音やミックスがショボいのです。 本ベストでは無理矢理音空間広げるためかリミックスされてます。 隙間有りまくりなものを無理矢理広げて分離しているのでThe Wallあたりのインストパートでは、かなりの違和感があります。 Perfect Loverはまぁまぁな出来です。 Two for the show拡張版も出た今となっては、これ目当てで買う価値は無いです。