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Below the Belt

今やTKOと言えばペットボトルを後輩に投げつけ、知識の欠片もないに投資トラブルを巻き起こした、お騒がせの調子こき芸人を真っ先に思い出すでしょうが、個人的にはTKOと言えば、このバンドをなります。
アメリカのバンドらしいくメインストリームよりの豪快なロックをやっています。前作の方向性を引き継ぎつつもソリッドでハードなサウンドと懐かしいバブル臭、1986年というメタルバブル勃発の運気を見逃すまいと全力で取り組んでいます。
根が根だけに、アーティスト気質が出ており、実にオーセンティックなスタイルで勝負している。その生真面目さが売れ線志向と合わず、真面目さが上回り、どこか個性の無いサウンドへと変換しているのが評価を分ける最大のポイント。
個人的には、大きな期待を裏切らない安定したサウンドは、スリルはないが堅実であり、華やかな80年代の空気とロックの持つ一色即発な雰囲気が共存していて、けして試聴感は悪くない。
決め技一発がないとは言え、ギターも派手目のソロを意識したりと時代を鑑みて自らのスタイルをブラッシュアップした姿勢は大いに評価したい点ですね。
硬軟交えたメロディアスかつハードなサウンドは今の時代、逆に新鮮に映るような気がします。奇をてらわずに、真面目にハードロックをやる姿は逆に頼もしい限りですよ。ギターが変更したのは確実に成功している点も評価したいです。

失恋船長 ★★★ (2023-01-05 06:33:14)


In Your Face

オリジナルは1984年リリースの2nd。国内盤はKINGのネクサスレーベルからセクシーなジャケットでリリースされています。
ポップでキャッチーだがハードさも併せ持つ王道アメリカンハードサウンドを披露。陽の雰囲気よりも妖しさが強めで、グラム系出身だけに、その辺りが隠し味になりヴァン・ヘイレンやKISSとは違うアメリカンロックだ。ディー・スナイダーあたりにも通ずる魅力が漂うが、彼らのようなバイオレントさはないので、どちらかと言えば優等生とも言えるが、やはり少しひねくれているのが聴いていて面白い。
軽めのリズムセクションやシャリシャリしたギターも懐かしい響き、今ではお目にかかれないミックスもなんだか懐かしいのだが、今の若い人にはどう聴こえるか興味は尽きない。そんな懐メロスタイルと言えど、安っぽい売れ線バンドとは違う硬派さが、このバンドには感じられ、その生真面目さと猥雑さのバランス感覚が最大の聴きどころだろう。
捉えどころがない、イマイチ弾けていないとか、個性が薄いなど、当時の評価は良くなかった記憶があるが、この普通の事を普通にやりきる姿も個性と言えるだろう。個人的には昨今の規制だらけのテレビを見ているような気分ではある。今って、あれはダメ、これもダメって、80年代のロックバンドが唄う歌詞みたいなダサい世の中になりつつある。それを遠くから見ているが、今作は、そんな規制のど真ん中にいるようなサウンドだっりする。

失恋船長 ★★ (2019-06-05 22:09:19)