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Thee Within the Shadows (Usher-to-the-ETHER)


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Thee Within the Shadows

2013年発表の3rd。

…これは今まで聴いたものの中でも最高クラスに「訳の分からない」ブラックメタルかもしれません。根幹はアンビエント要素を含むRawなメロディックブラックで、薄っぺらで金属質なノイジーさで責めるリフ、じっとりとしたダークさを演出するアンビエント要素、毒蛇が「シャーッ」という音を真似たようなヴォーカル(微妙)など、一般的なブラックの範疇にある部分はまあ普通に楽しめる感じ。

ただ、何故か多くのパートにおいてギターリフやヴォーカルが、左右チャンネルを行き来するようなミックスになっているのが意味不明なんですよね。催眠的な効果を醸し出したいのかもしれませんが、正直気が散るだけで大して効果的とは思えないです。バンドサウンドをフェイドアウトさせ、アンビエントパートにもつれ込んでいく展開も消化不良感が…。バンドの音を音素の一つとして捉え、加工する事を躊躇わずに音像を作っているのかもしれませんが…そういう処理がことごとくツボを外しているような印象。

例えばDHGやUNEXPECT、WHENなんかは「訳の分からなさ」を意図的に魅力として演出しているように思えますが、このバンドのそれは本当に意味不明。通向けを通り越して相当なマニアにしかお勧めできない作品だと思います。

Usher-to-the-ETHER (2016-06-29 09:21:48)