この曲を聴け!
MYSTERIES (2015年)
MyPage

MYSTERIES
モバイル向きページ 
解説 - MYSTERIES
→解説を作成・修正
コメント・評価

Recent 50 Comments



1. Usher-to-the-ETHER ★★★ (2016-06-19 10:35:04)

2015年発表の3rd。
活動当初よりかなりの数のデモをリリースしているようですが、フルとしては3枚目。2016年に日本のレーベル、Hidden Marlyが再発しているので、そこで聴いた人も多いのでは。

ディプレッシブ系の鬱要素と、プリミティブ系の粗さを組み合わせて独特の陰湿さを表現するブラックメタル。疾走の頻度も高いミニマルなリズム、腐食を促すようなネガティブ極まりないメロディ、ザンザンに降り付ける酸性の雨を思わせるような粗いプロダクション…と、音を構成する要素がお互いにカルト臭を高めあい、ある意味でカリスマ性すら感じさせる雰囲気があるように思います。

特に特徴的なのは余りにもRawな音。ギターの歪みの出力が不安定で、ノイズが妙な波形を描いているのだと思いましたが…このノイズに聞こえるやつ実はヴォーカルだったんでしょうか(笑)。ただ、このプロダクションが有機的な生臭さの漂う、真っ暗な室に閉じ込められたかのような雰囲気を醸し出していて、独自の魅力を放っているように思います。ギターのRawさの割にドラムもはっきり聴こえますが、酩酊感を助長するようなオカズ等を入れてきてより催眠効果の高い音に。

鬱系・プリミティブ系って結構様式が決まってしまっていて、同じ感じのバンドが多いですけど、これは結構個性的な魅力があると思います。ジャンルを好きな人が楽しめないような変な個性じゃなく、ちゃんと全力でネガティビティを表現してくれているのが素晴らしい。



発言

評価:★★★ 素晴らしい!! ★★ 良い! まあまあ コメントのみ
→発言を修正・非表示 | 移動
→問題発言を非表示