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...TO THE POWER OF THREE (1988年)
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解説 - ...TO THE POWER OF THREE
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1. 火薬バカ一代 ★★★ (2020-10-29 01:12:30)

EMERSON, LAKE & POWELLがアルバム1枚きりで瓦解。グレッグ・レイクとヨリを戻して目論んだEL&P復活もグレッグの再離脱で頓挫してしまったキース・エマーソン(Key)とカール・パーマー(Ds)が、代打ちとしてGTRのロバート・ベリー(Vo、B、G)をメンバーに加え、EB&Pならぬ「3」名義で'88年に残した唯一のアルバムがこちら。
かなりコマーシャルな方向へ寄せた作風ゆえ、廃盤のCDは再発もかからず長いこと黙殺状態が続く不遇な1枚ですが、個人的にはバリバリ売れ線を意識している割に70年代に刻んだ偉大な足跡や、あるいはミュージシャンとしての拘りが足枷となって、ポップになりきれず、かといってプログレッシブ・ロック物としても生煮えな仕上がりとなってしまった作品よりも、本作の方が聴き直す頻度も好感度も高いぐらいですよ。
特に、この後もALLIANCE等で優れたメロディメイカーとしての才能を発揮するロバート・ベリーの貢献は大きかったようで、サビメロが実にキャッチーな③とか甘くポップな⑥辺りは、彼の作曲力を得て開き直ったバンドの姿勢が「吉」と出た名曲じゃないでしょうか。
まぁキース・エマーソンのKeyは脇役に甘んじたりはせず、相変わらずリード楽器として前へ前へ出張ってきているのですが、これはこれでありがちなAOR/産業ロックと一線を画すための重要な個性となっていますので無問題。
個人的には再評価を望みたい1枚です。ちなみにキース・エマーソン死去後、ロバート・ベリーは彼とのコラボ曲等を取りまとめたアルバム『THE RULES HAVE CHANGED』を「3.2」名義でリリースしていますので、よろしければそちらも是非。



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