残り物だが、侮れない1枚。 「WORKS」の残り物にシングル曲、以前のボツ曲などを集めたアルバム。 完成度は極めて低いと言わざるを得ないが、未発表曲集、レアテイク集といったイメージで聴くと雑多な作風が楽しい。 内容は5つに分けられる。 A.キースのソロ3曲 Barrelhouse Shake-Down、Maple Leaf Rag、Honky Tonk Train Blues B.グレッグのソロ2曲 Watching Over You、I Believe In Father Christmas C.カールのソロ2曲 Bullfrog、Close But Not Touching D.トリオの新作2曲 So Far To Fall、Show Me The Way To Go Home E.「BRAIN SALAD SURGERY」の残り物3曲 Tiger In A Spotlight、When The Apple Bloom In The Windmills Of Your Mind I'll Be Your Valentine、Brain Salad Surgery 「A~C」は3人の素朴な味わいが美味だし、「D」のShow Me The Way To Go Homeも絶妙な小品だ。 だが、「E」は恐ろしく出来が悪い。 超傑作「BRAIN SALAD SURGERY」と同時期とは思えないほどだ。 いくら残り物集でもEL&P最悪の駄曲を残すべきではない。 では、その分を何で埋めればいいのか? 「WORKS VOL.1」で「カール面はConcert For Percussionにすべき」と書いたが、それによって外れるカールのソロ曲をこっちに入れれば良かったのだ。 さらに同時期に録音されていたAbaddon's Boleroのオーケストラバージョンも入れれば完璧だ。 特に後者はキースのソロアルバムに人知れず収録されるだけでは勿体ないではないか! カールのConcert For Percussionと同じく、もっと大勢に聴かれるべきだ。