1970年、イングランドのロンドンにて結成されたプログレッシブロックバンド。
英語圏では「ELP」の略称で呼ばれることもある。
The Niceを率いていたKeith Emersonは、他のメンバーの力量に不満を抱くようになり、アメリカ公演中にKing CrimsonのGreg Lakeと意気投合。1970年の2月に意見を交換しはじめ、お互いに現在のバンドを離脱し、新しいバンドを結成する計画を進めた。同年4月、当時Atomic RoosterにいたCarl Palmerがドラムスにスカウトされ、3人の陣容が整った。Greg Lakeはモーグ・シンセサイザーの導入をKeith Emersonに提案し、彼らの音楽的個性の結実に繋がることとなる。当初、バンド名を「Triton」にするというアイディアもあったが、結局、3人のファミリー・ネームを並べた「Emerson, Lake & Palmer」となり、1970年6月に結成が公表される。3者とも既に知名度と人気を獲得していたため、デビュー当時からマスコミも注目し、「スーパー・グループ」と呼ばれていた。
クラシック音楽に傾倒し、Modest Mussorgsky作曲の『Pictures at an Exhibition(展覧会の絵)』を独自に編成したり、シンセサイザーを導入したことで知られるバンドである。各人がそれ以前のバンド活動で既に名声を得ていたことで、「スーパーグループ」と呼ばれていた。活動のピークは結成時から1974年といわれている。この間に、4作のスタジオ録音アルバムと2作のライブ・アルバムを発表し、その全てが母国イギリスのヒット・チャートのトップ5圏内に入り、アメリカではトップ20圏内に入っている。1972年には来日も果たし、後楽園球場で約35000人を集めたコンサートを行っている。 クラシックを取り入れたユニークな音楽性と演奏スタイルが支持されて、プログレッシブ・ロックの代表的なバンドとして人気があり、King Crimson、Pink Floyd、Yesとともに「プログレッシブ・ロック四天王」、あるいは、Genesisを加えて「プログレッシブ・ロック5大バンド」とされている。
1980年2月、解散を発表。1991年に再結成し、スタジオアルバム2枚を発表し、断続的に活動するが1998年に再解散。2010年に一夜限りの再結成、これが最後の活動になる。2016年3月、Keith Emersonが自殺。12月には癌との闘病の末Greg Lakeも他界した。
Band members
Keith Emerson - keyboards (1970–79, 1991–98, 2010)
Greg Lake - vocals, bass (1970–79, 1991–98, 2010)
Carl Palmer - drums, percussion (1970–79, 1991–98, 2010)