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THE CONGREGATION (2015年)
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THE CONGREGATION
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解説 - THE CONGREGATION
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1. うにぶ ★★★ (2021-03-06 16:49:21)

'15年発表の4thアルバムです。2010年代のプログレ・メタルの中で余裕で五指に入る出来ではないかと思える大傑作です。
(1)「The Price」のPV(スタイリッシュな映像も素晴らしい!)を1回視聴しただけで、虜になりました。なんという新鮮さ! BIFFY CLYROの4thやHELMETの1stを初めて聴いた時にも似たこの衝撃。リズムの工夫だけでも音楽の印象はこれだけ変わるのだなという認識の書き換えに驚かされる1枚です。
5thと6thも名盤と言える出来ですが、彼らの最高傑作はこれだと思っています。とにかく前進/実験を徹底しています。
この作品の肝は、「間」「キレ」「ズレ」「ループ」です。
反復フレーズがもたらすトランス感覚を巧く活かしつつ、バンド全体がシンクロしたリズムの刻みと計算しつくされた音の引き算(休符)を効果的に用いて意外性とグルーヴを生み出し、また各パート(ヴォーカルすら楽器化)のスピード差によるリズムの複雑化がたまらない音楽的スリルを味わわせてくれます。
(1)(2)(6)(7)を聴いてみれば、その革新性と切れ味の鋭さがわかると思います。
言ってみればブレイクビーツなどのエレクロニカ系統の音楽を人力の超絶技巧で演奏しているような感覚なのですが、そこにメタルならではの演奏・歌唱の強靭さが肉体性を加え、さらにブラック/ゴシック由来の暗黒/叙情成分がツボを刺激しまくるのです。
ここでしか聴けない音、この時代でしか生まれ得ない音楽が鳴っているアルバムです。これぞプログレ。それでいてただの「歌モノ」として聴いたって魅力的。完璧です。



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