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For All Kings (失恋船長)
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ANTHRAX - 最近の発言
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For All Kings

なんだか落ち着かない印象を受けていたANTHRAX。出たり入ったりとどうにも騒がしいのだが、ここに来ていよいよ音楽的な形での新作をリリースという運びとなる。ギターがジョナサン・ドナイスと新顔になったが、このリードギタリストが巧者。メガデスにキコが入ってメロディックな方向性に運んだように、彼のリードプレイは実に扇情的で華のあるメロディを弾く、そのおかげでスコット・イアンのキレのあるリズムプレイはより鋭さを増し、二人のコンビネーションは上々といったところだろう。
バンドの顔であるベラドンナも自ら考えたアイデアを持ち込んでいるので無駄な力みはない、サビでもコーワスを重ねて聴き手を鼓舞、実に聴きやすいサウンドの立役者として存在感を誇示している。
高いドラマ性と、流麗に煌めくメロディ、そして攻撃性を損なわないサウンド、そこにベラドンナが持ち込んだ皆が唄える要素、お膳立て十分に揃ったということだろう。
何でもありのバンドだったので、彼らが時流に合わせて方向性が変ることになんの疑問もない。2016年という時代背景を考えれば、この作風はまさに乗ってきたと言うことなのだが、ラップメタルに辟易していた初期のファンにとっては待ち望んだ、新旧の魅力を携えたハイブリッドアルバムでしょう。
メロディックメガデスがイケるなら今作も問題なしでしょう。でももっとキレキレのヤツを期待したい気持ちは分かりますけどね。
アンスラックス流パワーメタルです、正直、安易な回顧作ならばどうなるかと思っていました。そりゃそうでしょう、時流に合わせて何でもやる男達だったんだからさ。

失恋船長 ★★★ (2023-09-07 11:34:10)


Worship Music

ジョーイ・ベラドンナが復活したぞとニュースになったが結局抜けた。後任にダン・ネルソンを迎えるも結局、ジョン・ブッシュを挟んでジョーイが戻ってきた。なんだか落ち着かない印象を受けるが、ジョーイの声を採用するなら、オシャレ番長は卒業するのかなぁと踏んでいたのだが、どうやらダン・ネルソンとアルバムを作っており、ジョーイ・ベラドンナのアイデアが生かされた作品では内容だ。

元々、流行に敏感なバンド。時代の流れを意識し、メタルバンドだなんて思えないような作風に変節していったが、ジョーイを迎え戻ってきた印象を強めた。時折聞こえる初期の頃を彷彿とさせる刻み、そしてジョーイの見事な歌いっぷりに引き寄せられる場面は少なくない。しかし、それは流行の音楽という範囲内の出来事であり、安易な復活劇とはほど遠い作風である。
若いバンドに紛れても遜色の無いバンド、個人的にはそういう印象が強かったので、今作の作風は大いに支持できる。今のメタルを聴いている若い人には丁度良い古典を交えたサウンドだろう。まぁ支持は出来るが好物ではないけどね。

失恋船長 ★★ (2023-09-06 13:21:46)