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TERRANEAN WAKE (2012年)
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TERRANEAN WAKE
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解説 - TERRANEAN WAKE
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1. kamiko! ★★★ (2020-06-04 13:58:39)

ドイツ産フューネラルドゥーム2012年作
オリジナルメンバーはフランス人のMad Maxとドイツ人の Daniel Pharosでスタート。
しかし、躁鬱病を患っていたMad Maxははカナダ滞在中に橋から投身自殺、その後Last Tape Before Doomsday(1999年)が世に出る。
遺族が音源回収に乗り出す等の話題も耳にしたが、この音源は、いずれLPとCDでも発売され、我が家にはLast CD Before Doomsdayがある。
Mad Maxが残した音源を相方のDaniel Pharosが引き継いでDooom(2007年作)を発表、フルレングスアルバムで聴ける音源はこの2枚と
Daniel Pharosが作り上げたこの盤だけじゃないかなと思う。
そもそもセールスは全く眼中に無かったようだが、たぶんフューネラルドゥームマニアにとっては抜けて格上の存在で知名度は高いはず。
メンバーの死というバンドの遍歴が偶然にも世界観を高めているのは確かだが、そういう話題を抜きにしてもこのサウンドのクオリティは相当高い。
多くのフューネラルドゥームバンドの中でも頭一つ抜けている質の高さは、話題性よりも、単にDaniel Pharosの作曲・表現力の高さにある。
超スローな曲調の中、無機質な世界観である筈なのに、歪んだギターは様々な表情を見せ、狂おしく、時に激しく、時に静寂との対比が美しい。
ボクはこの盤はコンテナ行きにはならず、常に取り出せる位置に常備しているが、意外に聴く頻度は少ない。というのも
あまりに濃い内容で集中力を削がれることが判っているので、CDをプレイヤーにセットするまでにかなりのパワーを失ってしまう。
それだけ濃厚な内容なので、未聴のフューネラルドゥーマーには自信を持ってオススメできるが、相当疲れる作品という覚悟はいるよ。



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