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ATGCLVLSSCAP (2016年)
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ATGCLVLSSCAP
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解説 - ATGCLVLSSCAP
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1. Usher-to-the-ETHER ★★★ (2016-04-21 04:44:37)

2015年発表の13th。

前作がオーケストラのコラボライブを元に制作した作品だったり、SUNN O))とのコラボをしたりなど、最近のULVERは即興・前衛・音響的な志向を強めている印象ですが、今作もその流れを汲む作風。2014年に行われた、ヨーロッパツアーで録音された音源を元に、スタジオで手を加えて完成されたアルバムらしいですね。そのライブ自体も、過去の楽曲のフレーズや、ループ等を用いつつもインプロヴィゼーションを重視した、かなり実験的なものだったとか。

オーケストラとのコラボだった前作とはやや毛色が異なり、今作はエレクトロニカ要素がより前面に押し出されている感じですね。まるで心地良い睡眠に落ちるとき特有の、あの頭に靄が広がり現実と夢の境界が曖昧になっていくようなあの感覚…あれを音で体現したかのような空間的な音色のキーボードに、更にトリップを加速させるようなループ、パーカッシブなリズムなどが絡み、酩酊感はいやがうえにも増してきます。

その心地良い音の上で、音が緩やかに開くように展開していったりであるとか、更に重層的に音のレイヤーが重なったりであるとか、音楽的なエキサイトメントもしっかりあるのが本当に素晴らしい。実験的ではあっても、今まで彼らの感性についてきた人を篩い落とすようなものでは全くありません。むしろガッチリ捕まえられます(笑)。そんな音がCDの収録可能時間ギリギリまで収められているのだからたまりません。そして終盤で漸く聴ける、Garm氏のクリーンヴォーカルの麗しい事と言ったら…。

しかし、去年出たにも関わらず今頃になって購入したのは不覚…。もっとアンテナ伸ばすべきですね(笑)。



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