KANSASに初めて商業的成功を齎した歴史的名作「LEFTOVERTURE」のイントロを飾るこれまた歴史的名曲。壮大な広がりを感じるア・カペラのコーラスからハード・ロックに移り、美しいピアノをバックにSteve Walshが朗々と歌い始める頃には大体がKANSASの虜となる。そして“Don't you cry no more"の後劇的に展開し、最後まで飽きさせない。 曲自体はBananasさんの言うとおり4分の4拍子、8分の6拍子と奇妙な展開を持っているのだが、ポップなアレンジと爽快感漂うヴォーカルのお陰で意外にもすっきり聴けるのが驚異的である。展開もプログレとしてあまり奇をてらったことはしていないので、プログレファンも安心して聴ける。しかし、よく5分23秒にここまで詰め込んだものだ……。感動。