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THE RAGING TIDES (2016年)
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THE RAGING TIDES
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解説 - THE RAGING TIDES
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コメント・評価

Recent 50 Comments



1. 失恋船長 ★★★ (2017-09-01 14:20:27)

ドイツの老舗スラッシャーが再結成を果たしてからリリースされた2枚目が今作。勉強不足でいつ再結成されたのか分かりませんが、随分大人になった音楽性ですね。かつてのドタバタと無軌道な爆裂スラッシャーだったのに、キャッチーなリフを引っ提げ、オールドスクールなスラッシュ流儀に則った音楽性を披露。その実直さときめ細かいアレンジに、おもてたんと違うと呟きましたが、一般的な感性でいくと纏まりがある今作の方が普通に好まれると思うのですが、個人的にはあのガチャガチャしたバカテンポを楽しみたかったのでチョイと残念でしたね(だってこのキャラ継続して使ってんじゃん)

ザクザクと刻まれるキャッチーなリフワーク、軽めのドラムも気になるがスラッシュメタルの様式に則ったグルーブは聴いていて心地よいし、突破力の高い疾走ナンバーの放つ爽快感はこの手の音楽の魅力を雄弁に語るでしょうね。
彼らは生まれ変わったのだ。これこそ再結成する意味がある音楽性でしょう。昔、やりたくても出来なかった事を今やっと、やれているのかな?そんな気がします。オジサンなんでピュアスラッシュは聴いていて気持ちがいいですね。ワタクシは欠点よりも優れた部分を愛でて楽しめる性格なので尚更ですよ。




2. 火薬バカ一代 ★★★ (2019-08-15 23:24:49)

80年代に2枚のアルバムを残し解散したEXUMERが、1st『POSSESSED BY FIRE』(’86年)発表後にバンドを去った中心メンバー、メム・フォン・シュタイン(Vo、G)を擁するラインナップで復活を果たしたのは00年代初頭のお話。ただ、その後待てど暮らせど作品リリースの動きはなかったので「ああ、ライブで小銭を稼ぐだけなのね」と油断していたら、ここ数年で3枚のスタジオ・アルバムを次々発表。それまでのブランクを取り返すようなアクティブな活動っぷりを見せてくれて意表を突かれましたよ。
本作は’16年発表の復活第2弾アルバム(通算4作目)で、プロデュースは前作同様ヴァルデマー・ゾリヒタが担当。アートワークには『13日の金曜日』のジェイソンと『北斗の拳』の雑魚キャラを足して2で割ったようなお馴染みのマスコットキャラが登場しています。
再結成後の彼らの音には本作で初めて触れたのですが、ストレートに突っ走るピュアピュアなスラッシュ・サウンドはそのままに、演奏にしろ楽曲にしろ随分とスマートになっていて、「おお、普通だ」と。1stの悪路をダンプカーで強引に走破するような出鱈目っぷりが影を潜めていることを残念に思う向きもありましょうが、アレは若き日のEXUMERのガムシャラさが生んだ奇跡であり、決して狙って再現できるものではないので諦めるしかねぇ。
鋭利且つキャッチーに刻まれるGリフと、欧州風味のダークネスを孕んだGソロが疾走するOPナンバー①でいきなりMAXに達したテンションが、本編の一本調子な構成とリズムのキレ不足が相俟って、聴き進めるうちに徐々にパワーダウンしていくいかにもB級スラッシュ然とした弱点さえも、「味」として愛しく思えてしまう1枚。



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