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THE ASTONISHING (2016年)
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THE ASTONISHING
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解説 - THE ASTONISHING

2016年1月29日、Roadrunner Recordsよりリリースされた13thアルバム。
130分にも及びバンド史上最大の規模で、スタジオアルバムとしては2002年の6thアルバム『Six Degrees of Inner Turbulence』以来の2枚組でのリリースとなる。
コンセプト、及び全編の歌詞は全てJohn Petrucciによって書かれており、楽曲は全曲John PetrucciとJordan Rudessによって作られている。


Recorded:January–June, August–September 2015, Cove City Sound Studios, Glen Cove, New York
Producer:John Petrucci
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コメント・評価

Recent 50 Comments



1. N男 (2016-01-30 12:30:28)

曲云々の前に、コンセプトが微妙すぎる新作にして、2016年早々最大の問題作。
ライナーの人物相関図を見ただけで、全力投球して全力でこけたのではないかと不安になったが・・・やはり話を読んでもあまり共感できません、文化の違いを見せつけられました。おいペト、おめーの頭はどーなってんだ!(笑)
しかし、そんな点は曲さえ良ければアルバムに対する評価は払拭できたはずだ。
Disc.1が始まった時のワクワク感は、Disc.2が始まるころには半分と残っていない。
曲の尺は近年の作品に1、2曲は入ってる“短い曲”よりさらに短いもので構成されている。彼らの短い曲は長尺の曲に挟まれないと存在意義を存分に発揮できない類のものも少なくないが、インストバトルすら排除された短い曲だけの今回の流れは厳しい。
マイキーが脱退時に言い残したコメントが嫌でも頭をよぎってくるのは、私だけではないはず。でも挑戦意欲は評価します。あれだけ毎回話題になったのに、全く曲を出そうとしなくなったベテランバンドさんは、DTとよく対バンしたアイツラに限ったことではない、なんだってそうだが、飛ぶよりも飛び続けるほうが難しいのだから。
全く聴きどころはないわけでは決してないと思う、Disc.1の前半から中盤にかけてとDisc.2の終盤あたりはいいメロディがかなり詰まってる、だからこそ曲の短さが不満に感じられて残念。
Disc.2は個人的には苦手だが、Moment of Betrayalなんかは非常にかっこいいというか、今作で一番ドリムシな曲だと思う。
やはりメディアがしっかりしていないサントラの域なんだよなぁ・・・

[★★☆  ]




2. 名無し (2016-02-04 04:02:47)

飽和状態をさらに過飽和にする、新たなアプローチ。
専用ページ見たとき、曲とサンプリングはそのままLuca turilli's Rhapsodyに
お願いすれば?と、思ったくらい。
賛否両論あるようなので、ある意味ホッとした。
今度ばかりは否しか出ない気もしたので。
1-4までは完璧(多分この手が嫌いな人でも何とか耐えてもらえると)。
おそらくはその後でしょうね。
ファンタジーなイメージとしてとらえた場合、SCのIn the Presence of Enemiesに近い。
(引用は全アルバムからあるので、それでニンマリもする。)
周知のとおり、当時この曲は1曲を二つに分けた。
その視点で行くと、今回は、本来は2曲で、それを20曲と14曲に分けた。
(ビジネス上Tuneとするため、分けざるを得なかった?)
そして、リスナーにはそれを一続きでも、
好きなように曲だけをチョイスしてもよい、ということを暗に示す、
恐るべき提示がされている。、、ような気がする。
よって、余裕がある時は、全曲(3回チャレンジして成功したのは1回・・・。)
余裕がないときは、
1,2,3,5,12,19,で、一端止めて、次の日に
21,22,25,27,28,30,31,32,33で、みたいな。
そんな感じ。



3. ヤングラジオ (2016-02-06 19:37:39)

まあ数回は聞いてみたけど、例えばB!誌のレヴューを参考にすると、僕の意見は広瀬さんの言葉でほぼ語りつくされる。
ラッシュは、彼らと多くの共通点を持ちながら、日本でいまいちブレイクできなかったけど、結局その要因はこういうことでしょと、ひねくれた自分にはそう表現したくなる作風である。
この作品の良さが全く分からないわけではないけれど、HR/HM色が薄く強弱に乏しいこの新作には、全く熱くなれない自分がいる。

また、重さや激しさを望まないファンも居るにはいるだろうけど、多くのファンはそうではないと思うので、そういう意味でも評価に難しい作品である。
分かりやすさ......それは、決して=単純という事ではないけれど、彼らにはもっとシンプルな所で勝負してもらいたい。
複雑だけど分かりやすいという、彼らのひとつの長所が殺されているように僕には感じる。




4. こ~いち (2016-02-14 23:38:40)

深く考えず、サントラとして聴けば、結構楽しめる。ところどころ良い曲が配置されているし。メタルとしてのカタルシスを求めるべき作品ではない。
でも、全34曲は多すぎ。聴いてる最中に「この曲さっき流れなかったっけ?」と既聴感がする。




5. 帰ってきたクーカイ ★★ (2016-02-20 15:48:50)

 感想としては上のこ~いちさんとほぼ同じものを持つ。
 聴いていて気持ちが良い。しかし長いね。2枚連続は難しいので、1枚目と2枚目を個別に聴いている。

 “ときにヘヴィ。ときにダーク。テクニカルかつフックのあるメロディを持つのがDREAM THEATER”との定義を前提に聴くと、「これはDREAM THEATERではない」となると思う。
 だが私自身は、2ndの世界観を明るく壮大に(恐ろしく広大な風呂敷を広げっぱなしにした、とも言える)した作品という受け止め方。
 結構良い(少なくとも嫌いではない)、というのが結論。

 ただ、次作も同じようだとかなり引く。




6. 失恋船長 ★★★ (2016-02-22 13:35:55)

ヘヴィメタルにさほど興味のない人間が手にしたものがただでワタクシの元に転がってきました。個人的にドリームシアターはアーティスティック過ぎて苦手な部類に入るので真面目に聴いた事がない。過去に1st、2ndを聴いた事はあるが上手過ぎて笑った、それが素直な感想だ。フックに富んだメロディ、躍動感のある多彩なリズムプレイ、バカテクという死語を引用したくなる緻密さに10代の若造には難解に映りスルー、もっとシンプルで分かりやすいものがイイと今なら恥ずかしい感覚だが、当時はそれでお終い。ヘヴィメタルとはスピード・パワー・メロディ、そして即効性のある分かり易さ、それが大切な人にとってドリームシアターは取っつき易いバンドではないと思っているし、上記のアルバム以外聴いた事のない門外漢も甚だしいワタクシですが、今作の持つバンドとしての力量には驚かされました。

まずペトルーシのギターが凄い、以前まで感じていた、わしゃ弾けまっせと言わんばかりに延々と技巧を駆使した弾きまくりを押さえ、メロディ最優先の姿勢が強く感じられる。ロック、メタル、フュージョン、多彩な音楽性に裏打ちされた盤石のテクニックを駆使しつつ高揚感のあるメロディを随所に導入、その心地よさを解放する技術力の高さは、ここまで分かりやすくまとめても、さりげなくテクニカルなプレイを盛り込み、ギターを弾いていたものとしてはワクワクとさせられます。各曲で存在感を発揮しているのはペトルーシに限らず、ソリッドかつ軽快なドラミングを軸に自由奔放に打ち鳴らされているような錯覚するら覚える躍動感溢れるマイク・マンジーニのドラム、シンフォニックなオーケストレーションを生かしたサウンドの生命線となるキーボード、クリアな音像の中で伸び伸びと各自がプレイし、限られた枠組みの中でメンバー全員がイマジネーションの限りと尽くしたとも思える技に唸りましたね。

ジョーダン・ルーデス&ペトルーシが絡む辺りなんてゾクゾクするもんね、超高速ユニゾンは勿論、スリリングなソロパートからオーケストラパートへの移行なんてRUSH辺りがやるお得意のアレンジだし彼等もそれらを踏襲してきた、そう言ったアレンジセンスがバンドの肝で、かつてバンド仲間の先輩から「ドリームシアターの凄さは『インプロと思わせるパートにも徹底した構築美がある』そんな事を言われたなぁと思いだしました。

2時間10分、フワッとした優美なメロディ、唄が中心と言える作風、激烈な重さも即効性も薄い、一曲における抑揚や深みはあるが、アルバムを通して聴くとダレる。ましてやそれがプレイヤーでなければ顕著に感じるでしょう。普段ぺシャンぺシャンに音の悪いNWOBHMやマイナー様式美サウンドばかり聴いているワタクシには高尚すぎるサウンドなんですが実は聴きこむほどに音楽的な深みと、進むにつれてテンションが高まる作風を前にスゲェバンドだなぁと改めて気付かせてもらった一枚でしたね。全然興味の無かったドリームシアターにここまで引き寄せられるとは、くだらない先入観を持たずフラットな気分で向き合うと見えてくる景色も違うもの、いくつになっても勉強ですね。目からウロコやったなぁ。ドリームシアターが苦手な理由には、本当は凄い事が出来るのに、敢えて分かりやすい曲を演じるというのが少々鼻につくなぁとね、でも今作はそのあざとさを感じさせないのが一番のポイントでした。誰でも出来ないもんね、この作風わ。
それに売る気ないもん、2時間10分で3000円超え、売る為ならもっとシンプルにやるもんね。その姿勢が一番のメタルだ(笑)

フーガの技巧はバッハの最高傑作。主題となるメロディを聴かせ、次に旋律を絡ませ緻密に編み込んでいく。聞き込むほどに、その旋律がほどけ耳を刺激、単純に走るとか音がデカいだのキャッチーだのではない、音楽的偏差値の高さというのを聴き手に問いかけている。リスナーオンリーには厳しいだろう。

JPのノストラダムス論争を思い出したな。






7. 正直者 ★★★ (2018-08-28 19:20:13)

音楽と言うのは難しいものだ。健常者であれば音のない生活などあり得ないのだが、そのノイズすらも音階に聞こえる人間もいる。複雑怪奇な音の世界。その深みを理解出来、判断するのも能力の一つでありセンスが問われる。それらのスキルが高いものがミュージシャンとして成功を成し遂げるのだろう。

近年はRUSHやブライアン・メイなどの影響も顕著だったプロデュースも務めるジョン・ペトルーシ。このアルバムではズルリと一皮剥けてきた。
ストーリーの幕開けはポジティブで爽快、壮大なスケールと空間をもったキャッチーなメロディックロックでお出迎え。ゴリゴリのプログレヘヴィメタルとは早々と決別との印象を残す。
その後もダークな色合を排除する傍ら、場面展開に応じた超絶技巧を見せ場としたポジティブなサウンドが続く。
テーマとも言える支配する勢力への反逆はRUSHが得意とするモチーフ、その辺りはこのアルバムにも受け継がれているが、ドラマ仕立ての効果音を伴った演出など、様々な仕掛けを用意し何が飛び出すか分からないスリルがある。
またプログレ系に理解の深い人であれば、同じフレーズが何度も姿を変えながら何度するアイデアに、分かっているなぁと嬉しくなりますよね。それに、この巧みに織り込まれた豊かなアンサンブルなどYES,RUSHが好きな人は、それを待っていたと手を叩いて喜びたくなる瞬間が訪れる。

RUSH,YESを知らずしてこのバンドに触れるのは悲劇だ。それに楽器を演奏できないとツマラナイだろう。コード進行、主旋律に対するリズムの違いなど、複雑な場面展開にも理解できないはずである。
それこそ、分かりやすいやヘヴィだ、スピーディだ、ポップだと表面的な評価に終始しています。
かつてJETHRO TULLもA Passion Playを出したときに散々悪口を叩きつけられた。難解だ、意味分からん。変な寓話風の語りなどいらないとやり玉に挙げられ、ものすごいネガティブキャンペーンを叩きつけられた。ただ全米1位に輝き世間の評価もコロッと変わった。アレを目の当たりにしたときは、心の底から滑稽な奴らだと軽蔑した思い出がある。
このアルバムも歴史がいずれ証明するだろう。
日本でもHM/HRの掲示板として唯一ともいえるサイトが、この程度の批評では嘆かわしい。正しいとか間違っているじゃないRUSHやYESとの類似点に気が付けないのが悲しいのだ。
それが分かっていれば、そこのコメントがもっとあるはずだが、一人をおいて、お目にかかれないのが残念だ。




8. ∠くり (2019-09-15 11:17:17)

歌詞は好き。一気に2DISC聞くと、ダレるので要注意!聞くときはDISC1とDISC2の間で休憩をとるのをお勧めします。



9. 緋夏 (2021-03-07 22:45:24)

個人的には、彼らのメロディックな面もテクニカルな面もヘヴィな面も好きなので、
特に作風にこだわりは無いのですが、正直この作品を聴くのは苦しいです。
一曲としての完結が見えないまま次々と場面が変わり、
焦らされるように満足できない状態が最後まで続く。
そして、いざ最後まで辿り着いても、これまで散々繰り返されたメロディをまた繰り返されるだけで、
感動よりも疲労感が勝ります。部分部分で良いメロディはあるだけに勿体ないなと思いました。
あと、ストーリーアルバムなら、もっと大胆にダイナミックに緩急等の展開があっても良かったかなと。



10. うにぶ (2021-03-21 19:18:57)

こだわりのパスタ専門店に久々に訪問したら、ランチが《ナポリタン(給食味)+ハンバーグ+エビフライ+タコさんウィンナー+オムレツ+旗付きチキンライス+ヤ○ルト》一択な大人様ランチで、旨いけど必要以上に満腹でどうしよう的なアルバムです。(でも内心、とてもそそられてしまう・・・)
昔ながらのロック・オペラ作品です。ちょっとセンスが30~40年くらい古くて、現代にこれやりますか?って感じはしますが、なんかファミリー向けSF(筋立てはファンタジーな)ミュージカル映画を鑑賞してるみたいで、これはこれで楽しめます。
このタイプのストーリーの漫画、10代の頃好きでした。20年前に聴いたらかなり感動してたと思います。中高生の芸術鑑賞教室に良さそう。
小難しいことをあまり考えず、エンターテイメント作品として楽しみたいです。
メタルとしての刺激とか、現役バンドとしての先進性なんかを期待しちゃうと厳しいのですが、優しいメロディが多くて、飽きる前に色々なタイプの曲をとっかえひっかえ提供してくれるところが嬉しいですね。
けっこう和める、肩ひじ張らずに聴ける好盤じゃないでしょうか。



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