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Winner/Looser

US産プログレメタルバンドの2枚目。このバンドを有名にしているのはJag Panzer、Satan's Host、Riot等でシンガーを務めた事によるのだが、1stアルバムの批評が日本では海外ほどの評価を得られず、ポンコツアルバムの代表格のような批評を受けてしまった。ちなみに1stはメルダックからリリースされたと聞いたことがあるのだが見たことはない。さぞは苦戦したろうにね。むしろ、メディアの悪評を意に介さずに販売したレーベルのガッツに頭が下がりますね。
ちなみに今作の評価は前作を完全に下回るモノであり、名物編集長の酒井氏からケチョンケチョンの20点代を献上した一品です。

当然便乗する信者もいるのですが、個人的にはフワフワのヘアースタイルでメインストリームよろしくなサウンドメイクの方が恥ずかしいし、お金を掛けたビックマネーサウンドは、そういう音として一線を画して聴いています。
こういうマイナー系のプログレスタイルを、同じ土俵には立ちませんので違う楽しみ方をするのですが、一般的には厳しい音質でしょうね。
マイナーなレーベルからリリースされたが故の脆弱なサウンドミックス、前作よりも聴きやすさを優先しており音楽的には柔和な要素も持ち込まれガチガチのプログレメタルに適度な隙間を設けている。
それが、またヌルさに繋がる趣もあるのだろうが、個人的には仕掛けてきたなと好意的に捉える事が出来るので、大きな不満には繋がりません。硬質なメタルサウンドによく似合う、ザ・タイラントことハリー・コンクリンのハイトーンも不思議な魅力を放ち、シリアスな面を補完している。
とは言え、よそ見をしていると見失いようなメリハリの無さもあったりと、深みの無いサウンドミックスが致命的にはなっている。酒井氏が断罪した気持ちもよく分かる一品だろう。
でもマイナーなメタルを愛するマニアには、そこに愛着を覚えるし、むしろそこが最大の褒めポイントでもある。
旬な音を追いかけるマニアには箸にも棒にもかからないポンコツアルバムと写るだろうが、好き者にはたまらない魅力と個性がある。愛すべきB級メタル。音楽性を語る前にどうしても、不可解なミックスに首を傾げるのは間違いない。

失恋船長 ★★★ (2022-11-28 13:27:24)


Titan Force

アメリカはコロラド州出身の5人組による正統派HM/HRバンドが1989年にリリースした1st。シンガーにはJAG PANZERやSATAN'S HOST、さらにはRIOTにも参加した、知る人ぞ知るHarry”The Tyrant”Conklinがフロントマンとして参加している事でも有名なバンドなのですが、当時、今作を輸入盤屋で購入しようとしたら、友人から雑誌で酷評されていた事を聴かされる。たしかに借り物のフレーズや楽曲も多い、また迫力を削ぎ落すヌルイサウンドプロダクションを前に楽曲の魅力がスポイルされている点も否めないが、そこを詰めるよりも愛でる部分が多いので迷わず即購入。シリアスで冷徹なコンクリートサウンドはまさに、この時代のUS産メタルならではの味わい。欧州産ほど湿らずに、北欧のような甘さやべたつき感は皆無。ともすれば一本調子と揶揄される歌声も、逆に好きな人には力強く耳に届くのでここは嗜好の問題でしょう。ダークでミステリアス、光沢のある鋼鉄サウンドを生み出す、せめぎ合うツインギターが噛み合う様の緊張感もなかなかの聴き応えですよ。

失恋船長 ★★★ (2015-11-23 16:43:51)