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Theomorphic Defectiveness

ロシア産フューネラルドゥーム2013年作
前作でドゥームでは珍しくアヴァンギャルドな一面を感じさせた方向性から、再び原点回帰、鈍重なギター中心の超正統派フューネラルドゥームだ。
ギターの絶妙な歪み、掻き毟るような倍音部分の鳴らし方は、もはや熟練の技、そこに適度に控えめなシンセがこれまた良い感じで絡む。
2ndは音もさることながら楽曲の素晴らしさに衝撃を受けたが、今作の聴きどころはとにかくギターの「音」そのものの質の高さにある。
前作の不満点を解消し、音楽性はフューネラルドゥームど真ん中のシンプルさを保ちつつ、熟練の演奏技術が光る、中身の濃い作品だ。
この盤の最後には、Skepticismの超鉄板曲「March October」のカヴァー曲が収録されているが、もはや本家をも凌ぐ大迫力だ!
もうこれはフューネラルドゥーマー必聴の神盤で、このバンドはこの先どこまで進化するのだろう、と楽しみでならない。

kamiko! ★★★ (2020-05-06 22:22:55)


Horror Vacui

ロシア産フューネラルドゥーム2011年作
もう前作で頂点を極めてしまった感もあるこのバンドが、次はどんな手法で死亡させてくれるのかと思ったが、ボクは前作の方が断然好きである。
この盤は、前作に比べてよりギター以外のパートの比重が強く、シンセが相変わらず素晴らしい仕事をしている。
そして、より実験的なアプローチで攻めてきていると感じられる。なので、アヴァンギャルド&ドゥームがツボならきっとハマるだろう。
前作より更に超絶スローにテンポダウンし、ギターは非常に重いんだが前面には出ておらず、ギターとシンセが織りなす音空間を楽しむ、といった音楽性だ。
前作以上に超上級者向けで、ボクはスゴイ疲れる。コレはコレでアリだが、もっとギター中心のフューネラルドゥームを聴きたいというのが正直なところ。

kamiko! ★★ (2020-05-06 22:08:12)


Tragedy and Weeds

ロシア産フューネラルドゥーム2009年作
フィンランドドゥームの大御所Skepticismからの影響を強く感じさせる真っ黒な死をイメージさせる真性葬式サウンドだ。
処女作のクオリティの高さもかなりのものだったが、突然変異のように凄まじい作品を作り上げている!
Skepticismを思わせる重く地鳴りのようなギターの刻み方、オルガンの使い方は本家をも凌ぐクオリティの高さだ。
全員素晴らしい仕事をしているんだが、特に絶妙な不協和を響かせるシンセが良い仕事をしている。
アルバムタイトルにもなっている1曲目の不穏な呪いのコーラスで、まず聴き手を不安のどん底に陥れる。
2曲目はこのジャンルでは珍しい3拍子のワルツ形式で、狂気に満ちた瘴気・死臭に襲われ、3曲目に入る前にはもう再起不能だ。
フューネラルドゥームど真ん中の音楽性でありながら、様々なアレンジ、仕掛けを非常に効果的に仕込んであり
単調になりやすいジャンルでありながら、非常に多彩な楽曲で構成されている。このバンドの奥の深さは相当なレベルにある。
フューネラルドゥーマーは生きている間は額に入れて飾り、死んだらカンオケに入れるべき神盤だ!

kamiko! ★★★ (2020-05-06 21:58:06)