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A Hole In The Wall (失恋船長)


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A Hole In The Wall

多数のアーティストへの楽曲提供でも有名らしく詳細はわかりませんがAOR界ではその名を知らない人などいないと言われる有名人らしいマーク・ジョーダンの3rd。1st、2ndと聴かせてもらったのですが、渋すぎる1st、ウエストコースト過ぎる2ndよりロックテイストと洗練された大人の魅力があり、その筋の名盤程、土着的なメロディや軽過ぎないので今作が一番メタルな自分にはシックリとくる一枚でした。オシャレでエモーショナルなギターが印象的なロック色の強い①タイトルトラックの④とハード楽曲や、ピアノに導かれ静かな感動を運ぶバラードで聴ける優しい歌い口も印象的だが、⑨などで聴ける軽やかなAORサウンドをバックに歌いあげる姿が彼の魅力をより映しているように思います。所謂産業ロックから叙情的でポップなサウンドまでバランス良く収録され、控え目だが切ない哀愁がこぼれ出すロマンティックな楽曲の魅力は今作ならではの味わいではないでしょうか、この手の作品を聞いたのは90年代に入ってから、若い自分なら見向きもしないサウンドを年齢を重ねると供に角がとれ、また時代的に重苦しいものが流行り過ぎて、普通に良いメロディの楽曲が聴きたいと思ったのがきっかけですね。今は亡きZEROコーポレーションにも助けられましたが、有名無名に関らず、また有名なミュージシャンがソロを出したが売れなかった隠れた逸品も多く、知るほどに深いジャンルだと思い知らされましたね。

失恋船長 ★★★ (2015-10-02 14:12:08)