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None of That Matters (Usher-to-the-ETHER)


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None of That Matters

2011年発表の1st。
私はPest Productionsより再発されたものを購入。

ヴァイオリン入り、インストのシューゲイザー・ブラックという触れ込み、再発されたレーベルなどから儚く美しい世界観を期待してしまうわけですが…正にそんな期待通りの音ですね。シューゲイザーブラックに特有の、浮遊感のある雰囲気の中でヴァイオリンや笛による美しいメロディが、心の琴線に触れる作品。ヴォーカルが入ってないのも、情景に徹している感じがして個人的にはプラスですね。

ただ、メロディそれ自体やそれを奏でるヴァイオリン、笛などの音色、儚さや浮遊感を感じるフレーズのセンス、情景を描きつつ展開する楽曲構成力などは良いんですが、音響面でちょっと…と思うところも。例えば1曲目、音量が増減する持続音めいた音が効果音的に挿入されてますが、はっきり言って耳障りに聞こえてしまう。楽曲自体よりそっちの方が気になってしまうくらい。現時点では楽曲への没入の妨げになってるように感じますが、これが逆により深く没入させるような使い方になれば、曲の良さもあってジャンルの中でもかなり良いバンドになるのではないかと。

そういう訳で、若干惜しい部分もある作品でした。雰囲気はかなり好きなので、その部分(効果音による音響面)もう一押しあればって感じです。

Usher-to-the-ETHER ★★ (2015-02-26 22:39:27)