切れ味の鋭い『STICK INTO YOURS』が幕が開ける構成のまずは驚きました。確かに英国寄りのジャパニーズメタルスタイルも持ってはいたが、徐々にアメリカンテイストを強めていたバンドだっただけに、攻撃性の増したオープニングナンバーに衝撃を覚えましたね。 他にもモトリーのLIVE WIRE風の『(you Give Me)action!』アッパーな曲があったりと、一括りに出来ない多様な楽曲も収録と、基本はドライブ感の強いアメリカンロックが売りバンドだと思うが、上手くメリハリを効かせる事に成功している。 インディーズ盤故に音質の緩さは否めないものの、日本人らしい木目の細やかさとロックバンドらしい豪胆なノリの良さを上手く両立させているのが最大の聴きどころだろう。バンドの推進力とも言えるパワフルなドラムも魅力的だ。