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ARCHE (2014年)
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ARCHE
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解説 - ARCHE

2014年12月10日、FIREWALL DIV.よりリリースされた9thアルバム。
タイトルは「根源」の意を持つギリシャ語である。京からアルバム制作の早いタイミングでこのタイトルが提案されており、アルバムの全体像が見えてから最終的に決定した。京によると「昔やっていたことや、昔抱いていた感情を持ち出して、今どう感じるか、今の自分達ならどう表現するのか」と言うところからタイトルに繋がったという。
本作では、前作『DUM SPIRO SPERO』以前にあった、プログレ色の強いものやプレイに頭を使うという考えは排除されている。薫によると、メンバー自身から「音数が少なくて、もっとゆったりした曲をメインでやりたい」という声があったため、制作の初期段階ではそういう曲を中心に作り、そこからバランスを見て曲のバリエーションを広げていったという。
本作以前の曲作りについてはコンピュータ上で行い、レコーディングでも5人で音合わせすることはなく、ライブツアーのリハーサルで初めて音合わせを行うという状態であった。その後、シングル「SUSTAIN THE UNTRUTH」の頃から、レコーディングに際してはなるべく音合わせをしてから録るようになった。ただし、アルバム制作の最後の方では、ライブツアーと重なったため、音合わせは出来なかった。
制作にあたって多くの曲が用意されていた。薫によると、薫個人で60 - 70曲ぐらい用意し、他のメンバーの曲も入れてバンドで音合わせしたのは20 - 30曲であった。そのうち、実際にレコーディングしたのは20曲近くあり、少し削ることも考えたが、メンバーから「全部やりたい」という声があったため、全て収録されることになった。ただし、「and Zero」および「てふてふ」は1枚のディスクに入り切らなかったため、完全生産限定盤の2枚目ディスクと言う形で収録されている。
ジャケットのアートワークを描いたのは、同バンドの『DUM SPIRO SPERO』や「輪郭」のジャケットも手がけた依田耕治。バンドサイドから提示された「始まり、水」・「生まれてくることを感じるようなもの」・「柄等はないもの」・「動きのあるものの中の存在」という4つのキーワードを元に描いたという。
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コメント・評価

Recent 50 Comments



1. iced (2014-12-14 16:32:01)

「UROBOROS」「DUM SPIRO SPERO」のような流れを期待すると確実にズッコケます。
贅肉を切り落として、肩の力を抜いたような印象です。

正直これといったキラーチューンが少なく、一曲一曲印象に残らないのが残念。




2. テリンバン ★★★ (2014-12-14 19:40:11)

構築路線だった前2作とは打って変わって、キャッチネスとバラエティに富んだロックアルバム。
海外進出した当時、アメリカを意識し過ぎて本来の持ち味が活かせていなかった「THE MARROW OF A BONE」とは違い、「Withering to Death」からの正統進化系・「UROBOROS」とは違ったDIRの音楽性の一つの到達点との印象を受けました。
しかしながら仮に「当時のDIRにこのアルバムが出せるか?」と聞かれたら確実にNOと言えます。
作曲レベルが激的に上がったのは「UROBOROS」と「DUM SPIRO SPERO」からで、前2作での経験のフィードバックが無ければ、バンドサウンドをここまで前面に出すことも無く、特にギターメロの充実は確実に無かったと思います。
また今作はダークウェーブ・ロックである「Phenomenon」美しい情緒性を感じるポストバラードである「空谷の跫音」と言ったバンドのメインコンポーザーである薫のルーツや近年影響を受けたであろう音楽性を取り入れてるのが最近の自分の趣向とも合い◎。
そしてこれからのDIRのアンセムになるであろう「Revelation of mankind」は個人的に別方向に行ったと思っている凱歌・激闇とは違い、ピンクキラー・朔系統が正統進化した超絶キラーで実に素晴らしい。
今作は何処と無く懐かしき90年代V系臭さもあり、それこそぶっ飛ぶような名盤という訳ではありませんが、いいアルバムだなと言える良盤中の良盤との評価をしたいです。



3. S&A ★★ (2014-12-17 16:08:22)

既に言われていますが前2作とはベクトルが違います。
アルバムを通した感想と言えば細く落ち着いた道のようなイメージでした。

2023.8 加筆・修正
何度も聴いて改めた感想としては"シンプルさで勝負したDIR"でしょうか。
方向性はsukekiyoのようなシンプルな聴覚情報量だがsukekiyoとはまた違う。
そもそものアルバムコンセプトが「音数の少ないゆったりしたもの」のためそういった意味では目的通りのアルバムと言える。

メロディもアルバムを通して弱すぎるものも少なく1時間以上あるが何となく聴いていると通して聴いてしまっていることも多い。
下振れしている曲が少ない反面、大きく上振れした曲もあまりなく印象に残りやすい曲が少ないのも確か。
いい意味でも悪い意味でも曲単位の点数が全体を通じて近いためアルバムとしてのアクセントが無いように感じる。

5.Cause of ficklenessのように昔の雰囲気を残しつつ技術的に初期にはできない曲が入っているところは評価点だと思います。
決してクオリティは低くないですが聴き手によって少々物足りないかもしれない。
発売からかなり経ったため個人的にアルバムの再評価をしました。



4. ココココココココココ ★★★ (2015-01-12 01:34:11)

前二作とは違う。
これは、きっと激しさが減ったからだと思います。
激しさと言っても、疾走パートやグロウルなどはあるのですが、あまりに曲のパーツとしてぴったりとはまってしまっていて、乱暴さがなく、どこか芸術的なのです。
過去のDIR EN GREYにかなり似た路線になっています。具体的に言うと「鬼葬」でしょうか。
あの時も非常に落ち着いた激しさを見せていましたよね。(ピンクキラーは別として)
「細く落ち着いた道」という表現を見て、かなりはっとしました。
確かにそのようなイメージです。個人的には、絵画のようだなあと思っていたりもしました。
かなり原点回帰といった作風です。むっかーしのDIRのファンもこれならかなり納得して聴ける…かも?




5. gggks ★★★ (2015-02-05 18:46:53)

一曲一曲の情報量が減り、比較的聞きやすくなった今作。
前作の路線の方がオリジナリティはあると思うが、個人的な好みでは今作の方が好き。

アルバムごとに音楽性を変えるバンドなので、毎回聞くのが面白い。
今後ももっと議論を呼ぶような作品を作ってほしい。



6. 名無し ★★★ (2015-02-21 00:40:44)

他サイトでも言及がありますが、京の別バンドであるsukekiyoに近い雰囲気とも言えますね。個人的にはARCHEは凄く聴いてます



7. ゆきあ ★★★ (2015-03-31 14:57:34)

ARCHEは今までのDirにはなかった雰囲気だと感じました。
今までは"99の絶望の中から1の希望"を見出すような雰囲気を主張しているイメージでしたが、
今回はキャッチコピーの「あなたは、この激痛に耐えられるか?」とは裏腹に"優しさの中にこみあげてくる痛み"という風に感じました。
今までよりも光満ちてます。



8. お茶の間メタルパンクス ★★★ (2016-02-01 18:15:10)

DIR EN GREYはアルバムによってどんどん進化するが、このアルバムも例外ではない。一部の人は「原点回帰」とか「宗教色が消えた」などと言ってるが、個人的にこのアルバムは前2作(Uroboros, Dum Spiro Spero)と一括りにできるものだと思う。Uroborosがどこか中東的な雰囲気があって、Dum~がどこか和風な雰囲気があったのに対し、今作はどこか西洋風・キリスト教風な雰囲気があると思う。特に鱗、濤声、空谷の跫音、Behind a Vacant Imageなどにそれを強く感じる。確かに京のファルセットやクリーンが増えているが、それが逆にアルバムの世界観を不気味に引き立てている。また、ちゃんとThe Inferno、Revelation of Mankind、鱗などの激しい曲もある。

Uroboros、Dum Spiro Spero、ArcheをDIR EN GREYの宗教三部作として堂々と人に勧めたい。



9. 名無し ★★★ (2016-03-13 00:03:03)

正直、初めてARCHEを聞いた時は肩透かしをくらいました。
しかしこれも今までのディルと同様、何回も聞きまくってください。
シンプルと謳ってますがスルメであることには変わりはありませんでした。
今はARCHE最高です。
オススメは濤声とBehind a vacant image ですかね。



10. 名無し ★★ (2016-12-05 02:28:04)

美しいアルバムですね



11. 名無し ★★★ (2017-12-20 02:12:27)

ウロボロス、DSSに比べると落ち着いていていい意味で聞きやすいアルバム


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