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To the Gory End
英国産オールドスクールデスメタル1990年作
ワリとデスメタルにハマり始めた初期にゲットした作品だが、当時は有名な鉄板デスメタルに激ハマりしていたこともあり
そんなに沢山は聴かなかった盤だが、適度なゴア要素を含んだ作品としては、AutopsyやObituaryと肩を並べることができる名盤だ。
↑の書き込みで知ったが、そうですか、この盤はB誌で4点という酷評の洗礼を受けていたのか。当時はタワレコでバイト代つぎ込んで
デスメタルを買い漁っていた時期で、ジャケ買いした作品だ。このアタマをザックリ肉切り包丁でカチ割られている男性の絵と
目が合ってしまったんだよね。当時としてはこんなにシンプルで現実味を帯びた残酷なジャケは珍しかった。
演奏に安定感もあるし、楽曲もしっかりとしている、仄かなゴア要素を含む硬派なギターの音、タイトで乾いた質感のドラム、起伏のある展開
凄みよりも無機質なやるせなさを感じるデスヴォイス、テンポの緩急、この時代のデスメタル特有の気持ち悪いギターソロなど
ワリとオールドスクールデスに求めるハードルをクリアしている優秀な作品だ。
kamiko!
★★★
(2020-08-21 00:59:34)
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To the Gory End
インパクト大なジャケットに見入りますが、このバンドが有名なのはそれだけではない。かの有名な商業誌のレビューにて4点をつけられた有名作。しかも名物編集長が付けたもんだがら真に受ける人も続出と、まさに歴史から滅せられた一枚(次のアルバムも10点くらいだった記憶がある)、そのレビューが面白く暗に西森なんちゃらの対訳と極悪詐欺師の悪名を持つ評論家のライナーをなじったりと、詳細は覚えていないが方々に対して辛辣な内容だったと記憶しています。
当時は、本当にこういうサウンドは認めてもらえず、今の若い人なら驚きを隠せないでしょうね。今日の評価はどのようなものなのか興味はありますが、所謂、スラッシーなデス系の走りとも言え、メタルシーンが壊滅した英国からこういうサウンドが生まれてきた事に驚いています。Sepulturaあたりと比較するとグルーブ感は弱いが、スプラッター/ホラー映画に対するオマージュとも言える歌詞など、しっかりとしたコンセプトを持っており、そのアイデアを音に落とし込んでいると言うのが最大の聴きどころ。
唸りを上げる歌い手も、時には断末魔の叫びを上げながら、ささやくような死の呟きも織り交ぜ、デス系ヴォーカルのあり方を提示しているようで、ちょっと面白い。上手い下手ではなくキャラの持って生き方が面白い。
昨今のデス系のような冷ややかな感触を持たないギターも今となっては逆に新鮮に聴こえ、独特のトーンを操るのがポイント。色んな意味で、今となってはプレ○○なスタイルが新鮮です。
当時は黙殺されたデス系メタルバンドのデビュー作。多くのデス系作品をプロデュースする敏腕プロデューサー、スコット・バーンズの仕事ぶりを確認して欲しいですね。
失恋船長
★★
(2019-06-07 13:20:13)
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Death Shall Rise
ギターを抱いた渡り鳥、ジェイムズ・マーフィ(G)が加わり4人組となったCANCERが、'91年に発表した2ndアルバム。
スラッシュ・メタル成分を多量に含んでいたデビュー作に比べ、わざわざフロリダのMORIサウンド・スタジオまで出向いて、スコット・バーンズと共にレコーディング作業が行われている本作は、デス・メタル成分が大幅増。
ブラストするリズム・セクションを活かした疾走感が全編を貫きつつも、今回それ以上に強く印象に残るのは、ツインG編成へと移行したことで一層重厚且つ禍々しくトグロを巻くようになったヘヴィネスと、アルバム全体を息苦しく覆う閉塞感。湿気ったGリフと乾いたスネアの取り合わせという、いかにもMORIサウンド・スタジオ謹製な音作りや、OPナンバー①に参加してオドロオドロしい咆哮を轟かせるグレン・ベントン(DEICIDE)の存在も、そうした印象を加速させます。
ジェイムズ・マーフィの流麗なGプレイを存分にフィーチュアした楽曲は何れも聴き応え十分ですが、一方で、個人的に愛してやまない前作に比べると、少々ありがちなデス・メタル・アルバムに仕上がってしまったかな?とも・・・。完成度は高いですし、贅沢な話ではあるのですが。
火薬バカ一代
★★
(2014-12-07 09:03:11)
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To the Gory End
/ To the Gory End
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ホラー映画のOPテーマばりに不気味で大仰なKeyのイントロを経て、
殺気だったGリフとリズムの連打、それに呪詛のごときVoが
解き放たれるように爆走を開始するアルバム表題曲。
勢いだけでなく、ちゃんと緩急の演出や禍々しいドラマの醸成にも
気の払われている名曲です。
火薬バカ一代
★★★
(2014-12-05 23:23:42)
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To the Gory End
イギリス出身のデス・メタル・トリオがプロデューサーにスコット・バーンズを招いてレコーディング、'90年に発表した1stアルバム。最終ミックスはフロリダのMORI SOUNDスタジオで行われており、そこで縁を結んだOBITUARYのジョン・ターディもゲストVoとして参戦しています。
轢死体の咆哮のような押し潰れたVoのグロウルや、粘性の高い耳障りな音色で刻まれるGリフ等が、禍々しくゴアリーなデス・メタル感を醸し出す一方で、軽快且つ俊敏に炸裂するリズム・ワークはスラッシュ・メタル調。なので、デス・メタルそのものを期待すると「あら?」となるかもしれませんが、個人的にはこのスラッシュがデス・メタルへと凶悪化していく過渡期的スタイルこそがツボ。(DEATHやDEICIDEも通った道でした)
BURRN!!誌レビューでは「(作った人は)死んで欲しい」となじられた上で堂々の4点を獲得。ジャケットに描かれたお兄さん――元ネタは『ゾンビ』か――も「マジで?!」ってな表情を浮かべている本作ですが、ゲテモノだと思って舐めてかかると、殺伐とした曲調に反して意外にキャッチーな②や、Keyを配して邪悪且つ荘厳な雰囲気を演出するラス曲⑨等にカウンター・パンチを食らわせられることに。特に大仰なイントロが爆発的疾走へと転じる地獄の一丁目ライクなスピード・ナンバー⑥は、CANCER屈指の名曲ですよ。
個人的にCANCERの最高傑作と言えば真っ先に本作を挙げさせて頂きます。
火薬バカ一代
★★★
(2014-12-03 22:43:24)
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