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最初に聴いたときは、正直おーけんの精神状態が心配になった。筋少の中でももっとも狂気に満ちた、どうしようもない曲。狂ったこのアルバムの最後を締めくくるにふさわしいダークさは全く持って救いようがない。だけど、というか、だからこその名曲でもある。

グランジ/オルタナティヴ系のごとき(私はそっちの方の音楽をあまり聴かないのでその辺は曖昧なのだが)陰鬱さとヘヴィネスで毒々しく彩られた最高傑作『レティクル座妄想』のラストを締めくくる狂気の名曲。この曲を聴き終わってまず私が最初に発した言葉は「なんでそーなるの!?」であった。曲自体は筋少にはありがちなハードコア・メタル系の曲なのだが、猟奇的極まりない歌詞や「レティクル座行超特急」や「蜘蛛の糸」、「ハッピーアイスクリーム」や「さらば桃子」、「香奈、頭をよくしてあげよう」や「ノゾミのなくならない世界」、「愛のためいき」や「レティクル座の花園」など同アルバム収録曲がグチャグチャに渦巻くエンディングは明らかに異質だ(そこがこの曲の良い所の一つなのだ)。筋少にはこの曲の他にも超名曲が沢山あるが、衝撃度や聴いた後の余韻、そして曲全体を包む狂気の度合いにおいて、この曲に匹敵するものは存在しないだろう。

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