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Self-Destructed (Usher-to-the-ETHER)


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Self-Destructed

2010年発表の3rd。

これは面白いですね。ブラックメタル由来のトレモロリフを多用しつつも、泣きメロを奏でるリードギターや、楽曲に厚みをもたらす刻みリフなども重視したメタリックな音作りで、メロブラとメロデスの中間の音という感じですが…トレモロリフにはエモーショナルで儚げな雰囲気があったり、キーボードの音使いにやや前衛的なところがあったりなど、メロブラ部分にポストブラック的な感性が感じられるのが特徴。

特に2曲目のイントロなんて、如何にもシューゲイザー志向のブラックが静パートで取り入れそうな感じなんですよね。全体を通じ、トレモロリフのメロディはかなり強調されている上、キーボードの音色がプログレッシブな多彩さを見せているので、音としてはかなり派手な部類。ヴォーカルもクリーンがちょっとナヨく感じるものの、グロウルはかなり太いですし、アーティスティックな感性も強いですが、音作り自体は割と骨太。

楽曲により、様々な表情を見せ、聴き手を飽きさせないプログレッシブなメロブラ/メロデス。メジャー志向な音作りで興味深いことをやってると思いますので、気になった方は是非。前衛志向はあっても変に聴き辛くない音で良いですよ。

Usher-to-the-ETHER ★★★ (2014-10-25 09:48:09)