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RITUAL OF THE END (2014年)
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RITUAL OF THE END
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解説 - RITUAL OF THE END
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1. Usher-to-the-ETHER ★★★ (2014-09-29 14:43:11)

2014年発表の5th。
これは素晴らしいです。97年から活動するバンドで、既にフルだけで5枚も出しているベテランなのに、今まで知らなかったのを思わず恥じてしまうくらい素晴らしい。

CDを取り外すと、ケース下に「Primitive Cold Metal」とのキャッチコピーが記載されてますが、正にその言葉をそのまま音にしたかのような、寒々しさに満ちたブラックメタル。叩き具合によるスネアの音の変化まで伝わるような、やたら生々しい音のドラム、ややノイジーで刺々しいながら、厚みもあるリフの音色、それだけで聴き手を凍りつかせるかのように、鋭い声でがなるヴォーカル…と、「Primitive」の単語通りの、剥き身の衝動と向き合う事を聴き手に強いる音。この「こだわり」の感じられる音は、ケベック州のバンドならではといったところでしょうか。

そして「Cold」の単語も、恐ろしいまでの描写力で音として顕現させています。ブラックらしいトレモロリフにより情景を描いていくスタイルですが、メロディの魅力が凡百のバンドでは絶対に追いつけない領域だと思う。言葉通りの寒々しさを完璧に表現しつつ、神秘的・魔術的な雰囲気も併せ持っており、尚且つメロディだけを取り出したとしても、凄まじくエピックでドラマティック。正直感動すら覚えるセンス。これが厚みのある歪みリフと合わさると、ゆらめくような神秘性が感じられて、体の芯から凍てつくようなゾクゾクする感覚を味わえるんですよね。これがカルトブラックの魅力だと思う。

…正直、この素晴らしさを言葉で伝えられている自信は全くありません。なので、取り敢えず試聴とかでも良いので、是非聴いてみて欲しいところ。ブラック好きならほぼ確実にCDで買いたくなるんじゃないかと(笑)。特に後期のLUNAR AURORAのアルバムなど、日常を魔力で非日常に変えてしまうような、雰囲気作りが上手い作品が好きな方にもお勧め。



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