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The Birth of Death (Usher-to-the-ETHER)


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Back to the Source (Summon the Black Flame)

2012年発表の企画盤。
1stと2nd収録曲の再録6曲と、IMMORTAL、BATHORYのカバーを収録。
限定666枚。250枚限定で手書きナンバー入りデジパック盤もあり。

2ndを聴いた時は、黎明期~発展期の北欧産ブラックメタルバンド、例えばMAYHEMやSATYRICON、DISSECTION、IMMORTALなどのバンドが90年代半ばから後期にかけて発表していた、ジャンルの顔たる名盤群…それらに近いような雰囲気のある楽曲を演っているものの、癖のある辛口な音質で若干人を選ぶ仕上がりになっているような印象でしたが、その音質問題が改善された今作はブラックとして本当に非の打ち所がない作品になってますね。

上記のバンドを挙げられるほど、ストレートに北欧ブラックの路線を引き継いでいるのも素晴らしいですが、何より楽曲が良いです。例えば2曲目の「Autumn Storm」。オールドスクールで熱気を感じさせるリフ・リズムでテンションを上げつつ、甘美でメロウなリードギターを伴いつつブラストで離陸、一度テンポを落として「引き」を作りつつ、MAYHEMにも通じる邪気に満ちたトレモロ疾走に以降…という一連の流れは、完璧にブラックメタルの魅力を理解してる人の曲作りだと思う。どの楽曲もブラックメタルらしい寒々しさと邪悪さ、アンダーグラウンドな熱気、メロディックでドラマティックな構成と、このジャンルの魅力に溢れていて、本当に素晴らしい。

2ndを聴いた時、「これ音質が良ければ凄い事になるのにな…」と思ったんですが、こっちではその「凄い事」になってしまってます(笑)。これは文句なしにお勧め。素晴らしいです。枚数限定なのが非常に惜しい。

Usher-to-the-ETHER ★★★ (2014-09-29 14:31:07)


The Birth of Death

2004年発表の2nd。

本編に期待しつつ、オープニングのメロウなアルペジオを聴いていると…突然雷の至近弾を喰らったかの如き、痛烈なドラムの一撃が!!…びっくりした、というか耳が痛いんですが(笑)。その後プリミティブブラック的なノイジーさを伴うギターリフが入ってくると、大分音のバランスはマシになりますが…やっぱり金物が地味に耳に痛い。この時点で、聴き手を選別している気すらします(苦笑)。

そんな訳で音作りは結構辛口なんですが、楽曲自体はブラックメタルとしてかなり良質なんですよね。例えば1曲目で言うと2分半くらいのリフなんかがそうですが、印象的なフレーズをトレモロリフに乗せるセンスに於いては、北欧の黎明期のバンド達にも劣らないとすら思いますもん。5曲目のリフとか、一部MAYHEMっぽい不穏さでかなり良いですし。民族調のアコギパートがあったり、土着的な暗黒性が色濃く感じられるのも高ポイント。やってる事は(やや粗いながら)ブラックの王道ですが、「ジェネリック」との批判を躱せるだけの質の高さがあるように思います。

オランダのバンドながら、初期のMAYHEMやGORGOROTHだったり、黎明期の北欧ブラックの空気感を上手く受け継いでいるように思います。Rawな音に耐性がない人には若干キツい音作りですけど、楽曲そのものがなかなかに良く、お勧めです。

Usher-to-the-ETHER ★★ (2014-09-24 22:12:24)