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THE MADNESS TONGUE DEVOURING JUICES OF LIVID HOPE (2010年)
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THE MADNESS TONGUE DEVOURING JUICES OF LIVID HOPE
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解説 - THE MADNESS TONGUE DEVOURING JUICES OF LIVID HOPE
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1. Usher-to-the-ETHER ★★ (2014-09-08 20:09:54)

2010年発表の3rd。
関連バンドのNIGHT OF THE WORLDが素晴らしかったので、より古参のバンドであるこちらも聴いてみたんですが、こちらはかなり独特の世界観を持つブラックを演ってますね。

1曲で約35分という極端な構成も然る事ながら、その殆どをブラック特有のジリジリとした焼け付くようなリフと、破滅を告げる警報の如き不吉なメロディをミッドテンポに乗せて聴かせるパートに割いた曲作りも、世界観の演出への並々ならぬ拘りが感じられますね。「ただただ無残な光景が繰り広げられるだけの音」という感じで、ウォークマンで聴きながら歩いたら地面は焦土に、通行人はみんな死体に見えてしまいそうなドス黒さ。「大量殺人」を意味するバンド名は伊達じゃないです。

ただ、演ってる事はマニアックとしか言い様が無いですけど、それを表現する手腕の質は非常に高いです。ヴォーカルはNIGHT OF THE WORLD同様にドスが効きつつも切れ味の鋭い、狂気的ながなりで楽曲の残虐さを上手く強調してますし、ミッドテンポを力強く聴かせるドラミングも不穏さに説得力を持たせてます。ギターの音色はブラックらしいノイジーさですが、重さもありリフの醸し出す不穏なムードをより高めてますね。自身の持つ世界観を十全に表現できているという印象。

という訳で、世界観を表現する技法やセンスが足りないが故に、結果的にマニア向けになってしまうバンドとは真逆の、「確固たる信念を持ってこの音を出している」という雰囲気のある作品だと思います。マニアックなのは事実ですが、マニアでも満足できるという意味でマニア向けと言えるのではないでしょうか。



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