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DARK AGES OF WITCHERY
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1. Usher-to-the-ETHER ★★★ (2014-08-09 22:17:13)

2010年発表の1st。

SATANIC WARMASTERの名作「Carelian Satanist Madness」の頭2曲をカヴァーするという、偏愛っぷりに興味を持って購入しましたが、これがなかなか良質なプリミティブブラック。当然のようにSATANIC WARMASTERから強い影響を受けたようなメロウなプリブラで、SxWxの作品で例えるなら1stのプリブラとして分かりやすい衝動性と、3rdのドラマティック・メロディックさを上手く折衷させたような感じでしょうか。流石にインテンスさでは一歩譲るように思いますが、単なるフォロワーで片付けられない質の良さがあると思います。

ヴォーカルも(SxWxの)Werwolf氏を意識したような喚き声ですが、このヴォーカルは更に悲痛さ・壮絶さを感じさせるホイッスル気味の絶叫と、地の底から響くような低音でのタメなどを使い、単なる模倣でないスタイルを構築してるのが良いですね。個人的にはこっちのヴォーカルの方が好きかもしれません。ちなみに、SxWxのカヴァーは、「Vampiric Tyrant」ではキーボードを使用していないため、原曲よりドラマ性では一歩譲る感じがあるものの、音質の癖がオリジナルより少なめなこと、ヴォーカルのキレが良いこともあり、なかなか良い出来だと思います。ただ、この2曲がラストにある事で、「やっぱりSATANIC WARMASTERって良い曲作ってるよなぁ…」と思わされてしまうのは、正直どうなんでしょう(笑)。どうしても「フック」の面でまだ差があるように思ってしまうというか。

とは言っても、プリミティブブラックとしては超が付くほど良質。ちなみに音だけ聴くと如何にも国で言うとフィンランドとか、レーベルで言うとNorthern Heritage辺りを連想してしまいそうな感じですが、実はロシア産かつSelf Mutilation Services発という意外さ。ちょっとイメージと違いますけど、良質なブラックであることは間違いないので、北欧プリブラ好きであればお勧め。



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