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DESOLATING COSMIC INTUITION (2011年)
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DESOLATING COSMIC INTUITION
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解説 - DESOLATING COSMIC INTUITION
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1. Usher-to-the-ETHER ★★ (2014-08-05 20:35:05)

2011年発表の3rd。

この「死刑囚の列」を意味する単語を冠したバンドといえば、80~90年代に活躍したジャーマンスラッシュのバンドの方が知名度が高いようですが、こちらは現在も活動するイタリアの鬱ブラック。葬式ドゥームのような極端に遅いテンポではなく、ミッドテンポを中心で展開する作風で、様々なバンドを渡り歩いてきた経歴を持つThornsことGionata Potenti氏による独りバンドだけあって、ジャンルの王道ながら外さない音。

実は鬱感情を華々しく込めるようなトレモロリフはメインではなく、平坦に刷り込むようなリフが中心の作風で、ぶっちゃけて言うと少々地味めな作風…ではあるんですが、リフは取り立ててフックがあるという訳ではないものの、誰が聴いても鬱れるような分かりやすい陰湿さが込められているのが良いんですよね。地味目だからといって、聴き手に鬱感情を共有させる力まで弱い訳ではない(むしろジャンル内でも強めだと思う)辺りが、流石歴戦のブラックメタラーという感じでしょうか。

根の深いネガティビティが実に分かりやすく詰め込まれた作品。好き者ならば心地良い鬱感情に浸れるアルバムです。真っ暗な海をいつまでも独りで眺めているような感じ。



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