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AFFLICTION OF THE DIVINE
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1. Usher-to-the-ETHER ★★ (2014-08-03 00:12:35)

2011年発表の1st。

最早ブラックメタル界隈ではDEATHSPELL OMEGAはひとかどの存在になっているせいか、「DSOに通じる作風」とか「DSO好きにお勧め」とか書くと、それだけで宗教的な邪悪さがあり、カオティックさ、アーティスティックさ、前衛性、文化性など、単なる邪悪さ以上の何かも備えたブラック…というのが概ね伝わるので、音源を探したい側としては助かりますね(笑)。このバンドも、そんな感じの売り文句に釣られて買ってしまいました。現時点ではメンバーの写真や名前等の情報を公開していない辺り、バンド側も意識しているのかもしれませんね。

この作品はDSOで例えるなら、まだプリミティブ・ブラックとしての側面を残していた「Si~」アルバムと近い雰囲気を持っているように思います。ただキリスト教が根付いていない日本人には完全には理解できそうにない世界観、プリブラベースとしては最高峰のドラマ性を演出し、描写が丁寧だった「Si~」と比較すると、こちらはノイジーなリフの音色の凄みで力押しするような部分が多く、そこを衝動的で良いと好意的に捉えるか、大味と捉えるかで評価が変わってくるかもしれません。ジャケットのイラスト通りの、赤黒く血腥い音は、DSOよりも生々しい凶暴性に特化しているという印象。

ただ、折角ダイレクトに伝わるような血腥さを演出できているのに、ありがちなノイズ・アンビエントに尺を割いていて、若干ダレるのが勿体ないんですよね。ドス黒さに覆われた中、酸化した血液の饐えた匂いが漂ってくるようなカルトな雰囲気は好きなんですが。悪くはないですけど、若干マニア向けという気もします。



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