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ATRABILIS (RESIDUES FROM VERB & FLESH)
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ATRABILIS (RESIDUES FROM VERB & FLESH)
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解説 - ATRABILIS (RESIDUES FROM VERB & FLESH)
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1. Usher-to-the-ETHER ★★★ (2014-06-14 17:55:25)

2008年発表の1st。

南米産のブラックというとRaw、オールドスクール、スラッシー、ダーティ、プリミティブ…など、いわゆる衝動性の高さを表すようなキーワードが浮かんできますが、このバンドはチリ産ながらその辺りとは一線を画した、魔的で神秘性の高い、ドス黒い邪悪さの渦巻くブラックメタルを展開。個人的には、ギリシャやドイツのカルトなバンドがこういう音を出しそう…という印象なんですよね。

ツーバス、ブラストを駆使し暴虐の限りを尽くすリズムの上に乗るリフは、トレモロを多用していながらメロディ成分を前に出さず、ノイジーな質感が強調されているんですが、これが凄まじく邪悪。ノイズの中からメロディがうっすら聴こえてくるような音作りは、メロディそれ自体の禍々しさとも相俟って、「魔」と対峙するような凄みを発してます。また、箍が外れたように絶叫するヴォーカルに、深めのリヴァーブが掛かっているのも、聞き手を非日常の世界に没入させるのに一役買ってますね。

あるレビューでは、この作品を批評するのにLUNAR AURORAが引き合いに出されてましたが、私もまず似た雰囲気を持つバンドとして浮かんだのがLUNAR AURORAでした。巨大な影が横切るかのような、不安が加速していくような魔性なムードが、あのバンドの「Mond」アルバムと共通してると思う。これは邪悪さに惹かれる人であれば、確実に何かしら感じるものがある作品ではないでしょうか。かなりお勧めです。



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