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L’IDéE DE DIEU (2010年)
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L’IDéE DE DIEU
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解説 - L’IDéE DE DIEU
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1. Usher-to-the-ETHER ★★ (2014-05-31 09:57:02)

2010年発表の1st。

目の細かいノイズ質を含む、アンビエンスを重視したギターリフが、鬱々としたスロー中心のテンポに乗せて展開され、じめじめした質感と共に視界を塗り潰すような鬱ブラック。あくまで基本はバンドの音で聴かせるスタイルながら、鬱く美しいインストパートを挟み込む構成、空間的なノイズの使い方など、アンビエント志向がやや強めな音。リバーブ掛かったヴォーカルも、闇の底から響いてくるようですね。

そしてそのドス黒く、湿り気のある音の空間が演出された中での、メロディの聴かせ方もかなり上手いです。アルペジオが破滅を緩やかに告げる鐘の音にも聴こえますし、トレモロは嘆き悲しみ暮れる精神の代弁をしているかのよう…。この辺りアンビエント志向な感性がプラスに(感情的にはどマイナスですけど・笑)働いていて、似た作風の多いジャンル内でも無個性な音にはなっていないのではないでしょうか。

鬱ブラックの中では情景的で、内省的な雰囲気の強い繊細な作風と言える音だと思います。狂気よりも悲しみや陰りといったキーワードが浮かんでくるような作品。



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