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1. Usher-to-the-ETHER ★★ (2014-05-31 09:52:16)

2011年発表の8曲入りEP。
ジャケ裏の曲名リストを見た時はフルかと思ったんですが、1曲が短く全体を通して約23分というランニングタイム。ブラックパートが短いため、実際の演奏時間以上に物足りなさを感じるかも…。

ジャケの某ムササビ系ガンシューティングゲームのメーカーロゴのような(笑)仮面が象徴的ですが、鬱な感情というよりはサイコで狂気的な雰囲気の強いブラックメタル。どんよりと澱んだ空間が展開されるような、ある意味で「広がりのある」ドゥーミーなリフが抑鬱的なムードを作り、そこに神経を侵すような、情緒不安定になりそうなメロディを流していくような音。

潰れた喉から発せられる呻き声のようなヴォーカル、サイコな雰囲気を助長するSEなどと同様、雰囲気を出すのに一役買っているのがギターのフィードバック音。これが精神の脆い部分を引っ掻いていくかの如く、イヤな感じを醸し出していてグッド。ただ、フィードバック音とヴォーカルのみで展開される4曲目は、わざとらしいというか、ちょっとやり過ぎててクドく感じてしまいますが…。

ブラックメタルパートに於ける、ブラックの様式をキープしつつのサイコな雰囲気の演出が秀逸だっただけに、ブラックパートはもう少し長くても良いんじゃないかな…と思います。精神に来る、アンビエンス重視の鬱ブラックを求める方に。



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