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PARANOIA'S EMPIRE / DEPRESSIVE INSTINCT
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PARANOIA'S EMPIRE / DEPRESSIVE INSTINCT
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解説 - PARANOIA'S EMPIRE / DEPRESSIVE INSTINCT
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1. Usher-to-the-ETHER ★★ (2014-05-13 21:59:43)

2013年にSelf Mutilation Servicesから500枚限定で発売されたコンピレーション盤。
2013年EP「Paranoia’s Empire」と2006年デモ「Depressive Instinct」を収録。

Self Mutilation Servicesと言うとブラック好きの間では鬱ブラックには定評があるレーベルとして有名ですが、この作品はテンポこそ極端な激遅という訳ではないものの、むしろ葬式系のドゥームに近い感触のある作風ですね。全編とぼとぼと力弱く歩くようなミッドテンポで進行し、ドラムの打音と生気の無いノイジーさを醸し出すリフがシンクロする、ドゥーミーな音作りに、枯れたメロディを奏で続けるギターメロが乗る、狂気よりも諦念の強い音。

ヴォーカルも楽曲同様、諦念に満ちた低音で、歪んだ声で力なくメロディを追ってみたり、呟くように語ったりなど、聴いていて気が滅入ってくる(褒め言葉)ようなパフォーマンス。何気に語りは美声ですし、味のあるヴォーカルで私的にはかなり好みですね。鬱ブラックとしては珍しく、歌詞が割とはっきり聞き取れますが、この歌詞も分かりやすい絶望に満ちてます。EPとデモで大きな変化はありませんが、デモの方がヴォーカルが攻撃的だったり、テンポを大胆に変えた展開があったりと、まだ「外向き」な音。個人的には徹底して「諦念」の漂うEPの楽曲の方が好みですけど。

鬱系としては展開こそミニマルですが、極端にノイジーだったり近寄りがたかったりはせず、メロディもしっかり聴かせるので割と聴きやすい方かと思います。何よりテンプレがっちりな音ではなくて、どこか味のある作風が良いです。鬱ブラック好きには地味にお勧め。



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