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1. 火薬バカ一代 ★★ (2014-04-12 09:41:46)

マーク・デナーロ(G)率いる4人組が'92年に残した唯一作。(プロデュースはFIREHOUSEらとの仕事で知られるデヴィッド・プレイターが担当)
スカッと晴れ渡った雲ひとつない青空の下で、キャッチーなメロディと、それを効果的に包み込むボーカル・ハーモニーが、時折土の薫りを漂わせつつ健康的に躍動する「80年代アメリカン・ロック」の王道を行くサウンドが詰まった1枚。彼らがカリフォルニア出身と知った時には、あ、やっぱり?と膝を打ちましたよ。
リリース当時は「アメリカン過ぎるなぁ」とあまりピンと来なかったのですが、しかしそれから幾年月。歳食ってから聴き直すと「アメリカンやなぁ」との感想こそ変わらないものの、この完成度の高さには素直に脱帽させられますよ。
時に伸びやかに、時にリズミカルに本編を彩るマーク・デナーロのメロディアスなGプレイといい、ちょっと鼻にかかった声質がこの手の音を歌うには最適のVoに、爽快な疾走ナンバー⑥⑨等でシュアなスティック捌きを披露するDsといい、メンバーが確かな実力を備えた腕利き揃いの上に、乾いた哀愁を湛えたバラード③を筆頭に、強力なフックの盛り込まれた楽曲は、アメリカン・ロックを主食としない身にもアピールし得るクオリティを有しています。
デビューがあと4、5年早ければねぇ・・・。



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