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On Second Thought (火薬バカ一代)
Miss You Now / So Exactly Where Are We? (火薬バカ一代)
So Exactly Where Are We? (火薬バカ一代)


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On Second Thought

日本の関係者に向けて、ブックレットのTHANKS LISTにわざわざ日本語で「ありがとうございました」とメッセージを載せていることからも、メンバーの素朴な人柄の良さが伝わってくる、カナダの5人組が'95年に日本のゼロ・コーポレーションを通じて発表した2ndアルバム。
温もりを伝える「歌」を、豊富なキャリアで培われた楽器陣の確かなテクニックと表現力が盛り立てるメロディアスHR・・・という基本路線に変わりはありませんが、今回は前作に比べ、スペーシーなプログレッシブ・ロック風味は後退。よりシンプルに、メロディを聴かせることにフォーカスしたポップな内容に仕上がっています。
と言っても、楽器陣が自己主張を忘れない楽曲には、このバンドならではの個性が宿っており、特に躍動するポップ・ナンバー③、ムーディなBが味わい深い④、アルバムの中で最もプログレ・ハードの薫りが匂い立つ⑤・・・と続く本編中盤は聴きもの。
やや落ち着いてしまった感はありますが、しっかりとしたクオリティは備わっているので、本作を最後にバンドが消息不明になってしまったのは残念ですね。

火薬バカ一代 ★★ (2014-06-29 17:18:22)


Miss You Now / So Exactly Where Are We?
とめどなく哀愁が溢れ出すバラードですが、
温かみを伝えるVoと透明感に満ちたKeyが
クサ味を感じさせない辺りが流石カナダ産。
本編後半で繰り出される、少ない音数の中に
雄弁なエモーションの込められたGソロは
悶絶モノの素晴らしさですよ。

火薬バカ一代 ★★★ (2014-04-10 22:07:01)


So Exactly Where Are We?

結成は70年代まで遡り、元々はプログレ・バンドだったというカナダの5人組が、'93年に発表した2ndアルバム。
スペーシーなインスト序曲①から、適度にスリリングなプログレ・ハード調の②へと繋ぐ展開や、曲によってはVo⇔Dsがスウィッチするフレキシブルな編成等にその出自を伺わせつつも、本作において彼らが志向しているのは、温もりを湛えたVoと、叙情的なKeyがメインを張る、AOR/産業ロック寄りのメロハー・サウンド。欧州調の泣きや哀愁をスマートに聴かせるセンスは流石カナダ産であり、Voがマイケル・サドラー型なこともあってか、ポップでまろやかな⑤なんかは初期SAGAに通じる魅力を放ちます。
長いキャリアを通じて培った実力を「楽曲をキャッチーにまとめ」「胸を打つメロディを書く」ことに注力する彼らの基本姿勢は、とりわけ②③④といった本編序盤の楽曲に集約。特にバラード④は、少ない音数で多くを語るGソロの名演を筆頭に、テクニックのひけらかしよりも楽曲の完成度優先した、本作の作風を象徴するかのような名曲。
輸入盤市場での評判から、後に国内盤のリリースが実現したのも納得です。

火薬バカ一代 ★★★ (2014-04-09 23:08:01)