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ヘヴィメタル/ハードロック
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AVATARIUM
AVATARIUM
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Tides of Telepathy
, 4.
Lady in the Lamp
コメント・評価
Recent 50 Comments
1.
失恋船長
★★★
(2014-03-16 19:59:59)
女性シンガーを擁するCandlemassのレイフ・エドリング率いる北欧産ドゥームHM/HRバンドの1st。禍々しいアルバムジャケットに女性Voとくれば、昨今流行りの高音全開のフェメールヴォイス&ゲロ吐きだろうという先入観が頭をもたげ通常は素通りです。正直、猫も杓子もツインボーカル体制に極端なコントラストを置きに行く音楽にまったく興奮出来るたちではないし、ニューハーフじゃあるまいし、女性なのに○○みたいなんですはもう飽きた(極端な高音もお腹いっぱいなんです)。ところが偶然立ち寄ったお店でこのアルバムがかかっていたのですが、レイフ・エドリングが手を出しているんだから暗黒サウンドに冷ややかなメロディを放り込み魔術的な輝きを放つお約束サウンドに新鮮味は薄いのですが、女性シンガーをフロントに持ってきたことに流行りに乗っかった狙いだけでは済まされない必然性が感じられ歌いだしの瞬間から引き込まれましたね。女性らしい情感あふれるメロディックな歌唱が叙情味あふれるドゥームサウンドの中で繊細にメロディを歌い上、ハッとさせるほどの美しい色彩を鮮やかに描き、顕著に感じるのが歌のパートになるとメロディにフォーキーなサウンドを導入しレイフ・エドリングが示したミステリアスかつダークな音像の中に見事なコントラストを投影し刹那な響きとなり、独特の世界観を消化しています。すべては女性シンガーの持って生き方と彼女のパフォーマンスがありきたりなドゥーム路線との違いを明確に提示している様が見事でしょう。永久凍土の中で息を潜ませる悪魔たちが復活の時をまっている場面が頭をよぎる(デビルマン永井豪)妖しげでダークな①②の流れも素晴らしいしドゥームらしい退廃的な雰囲気を醸し出す⑤も美しいです。。ワタクシはドゥーム系は門外漢でして、うんちくを語れるレベルではないのですが、今作はワタクシのようなメロディに拘りをもつ方には引っかかる要素が強くあるかと思いますよ。少々無難な曲作りだし劇的に盛りあがったり走りだしたりしませんが、メロウのパートの配し方が見事だし、それに応えるように女性的な甘さを備えた歌声が夢見心地に暗黒の世界へと誘ってくれますよ。
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2.
火薬バカ一代
★★★
(2014-04-19 06:54:32)
底なし沼に足を囚われているような重たげなリフとリズムのコンビネーションは、紛うかたなきレイフ・エドリング印。しかし、そうしたドゥーム・メタリックなバッキングの上に、清廉な女性Voが乗ることで、CANDLEMASSとは異なる、プログレッシブ・ロックにも通じる叙情的且つ幻想的な空気が立ち込め、本作を独特な立ち位置へと導きます。
特にフロント・ウーマン、ジェニー・アン・スミス嬢の存在はこのバンドの肝。元ポップ・シンガーという出自に裏打ちされた繊細な表現力は元より、陰影をつけて声を張ると、北欧土着宗教の巫女か神官か・・・といった神秘性や威厳が漂う歌声をもって、CANDLEMASSばりのへヴィ・パートと、フォーキーな叙情パートがホログラムの如く組み合わされた①や、詩的な歌詞も素晴らしい②といった、先制パンチとして申し分ない破壊力を有する名曲を一層ドラマティックに彩ります。
似通ったテンポの楽曲が続く後半はどうしてもテンションが下がりますが、コージー・パウエルのドラミングが聴こえて来そうなRAINBOWタッチの③や、本編中最もプログレッシブな仕上がりの⑤等、収録各曲の完成度はハイレベル。捨て曲なしの1枚ですね。
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