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Systematic Eradication

カナダのトリオ・スラッシャーが、新たにサイドGを加えた4人編成となって'13年に発表した2ndフル・アルバム。
エド・レプカの手によるアートワーク(珍しくSFタッチ)に、グレン・ドローヴァーがバンドと共同でプロデュースを手掛け、更にほぼ全曲で鮮烈なGソロを炸裂させる等、今回もデビューから一貫して追及し続けている「チャック・シュルデナーが加入したMEGADETH」ライクなスラッシュ・メタル・サウンドにブレは見られません。これで上手く行ってんだから何を変える必要がある?との自信の声が聞こえて来るかのようですよ。全8曲で30分台と、ザックリまとめられたタイトな収録時間も前作同様。
敢えて変化を探すならば、ツインGがこれまで以上に煽情的なメロディを奏でるようになり、曲展開もドラマティックに整理された点でしょうかね。特に、ハッキリとした起承転結が持ち込まれた②や、押しと引きが活かされた⑤なんかは、従来にはなかったタイプの楽曲のような。また“A WARRIOR'S BLOOD”のタイトルに相応しい勇猛さを撒き散らしながら突進し、一転、インスト・パートでは美しく叙情的なGソロが奏でられる落差の大きな曲展開が劇的極まりない⑥は、本作の完成度の高さを物語る名曲。
順調に成長を重ね、もういつ日本デビューを飾ってもOKっすよ!と、(頼まれもしないのに)レコード会社にアピりたくなる1枚です。

火薬バカ一代 ★★★ (2014-07-14 22:58:04)


City of Steel

カナダのサスカチュワン州出身のスラッシュ・トリオが'11年に発表した自主制作の1stアルバム。
カナダ繋がりなのか、元MEGADETHのグレン・ドローヴァーが、デビューEP『FULL SPEED METAL』に引き続いてプロデュースを担当。のみならずゲストGとしても全面参加して、例えば②のように「MEGADETHの時よりもクオリティ高いんじゃね?」と思わされる、扇情的なGソロを随所で提供してくれています。
スラッシュ/デス・メタル、正統派HM、更にはジャズからも影響を受けたと語るメンバーは、複雑な曲展開もクィックにこなす腕前の持ち主。荒々しくザク切りにされるGリフと、炸裂感溢れるリズム、それにシャウト型Voとが激しく渦を巻き、アグレッシブな曲調を突いてメロディックなGソロが狂い咲くサウンドは、なるほど。確かに「チャック・シュルデナーが加入したMEGADETH」との評価がしっくり来る感じです。
リードGがIRON MAIDENばりに歌っているOPナンバー①、エド・レプカが手掛けたアートワークとも関連付けられた、レニングラード攻防戦を題材に取り上げた③、そしてVo/G/B/Dsの各パートが主導権を巡ってバチバチと火花を散らしながら畳み掛けてくる⑦といった、このアルバムの・・・というか、このバンドの魅力を余すところなく捉えた名曲/佳曲の数々を収録する本作は、いつ日本デビューを飾ってもおかしくない実力を感じさせてくれる1枚に仕上がっております。

火薬バカ一代 ★★★ (2014-07-13 00:05:23)