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WOMB OF LILITHU (2013年)
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WOMB OF LILITHU
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解説 - WOMB OF LILITHU
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1. Usher-to-the-ETHER ★★★ (2013-12-04 01:02:12)

2013年発表の7th。

優れたスウェディッシュ・メロブラって、例えばDISSECTIONやWATAIN等がそうなんですけど、ただメロウだったり禍々しかったり、寒々しかったりだけじゃなくて、「Satanic Majesty」とでも呼びたくなるような、邪悪な品格のあるメロディセンスを備えているように思うんですが、このバンドもそうしたセンスを持つ、希少なバンドの内の一つだと思います。

NECROPHOBICは特にこれらのバンドの中でも、ギターソロを積極的に導入したり、サビに当たるパートを持つ構成の楽曲が多かったり、スラッシーでノリの良いオールドスクールなパートを導入するなど、メタルとしての普遍性の高い音楽性を持っている印象があるんですが、そうしたセンスがあるお陰で、ポピュラリティなど糞喰らえなカルトバンドと比較しても、邪悪さにおいて何ら劣らないのが素晴らしいですよね。

…とまあ、これまでと比べて劇的といえるような変化は無いんですが、進化・変化してる部分はありますね。特に成長を感じるのがヴォーカル。サタニックな歌詞を歯切れ良く、切れ味の鋭いがなりをメインに使いながらも、時折グロウル的な低音を語尾に交えドスを効かせるなどの表現力を見せ、非常にかっこいい。一般的なメロブラより、楽曲におけるヴォーカルの重要性が高いような印象。「Splendour Nigri Solis」の「nox nox」「xon xon」とか、一緒に口ずさみたくなりますもん(笑)。

また、前作までと比べるとあからさまにメロウなトレモロを強調するようなパートは減退気味で、それがメロ好きとしては多少不満な部分でもあるんですが(笑)、代わりにドロついた音圧を伴った禍々しさが上がっている印象で、より邪悪さにハクが付いたように感じました。とは言っても、印象に残るギターソロも多く、他と比べたら全然メロディアスな音ですけどね。

WATAINもめでたく日本盤が出たことですし、NECROPHOBICも是非日本盤をお願いしたいところですね。こういうブラックメタル特有の、邪悪だけど優美なトレモロを、高いレベルで伝えてくれるバンドはほんともっと知られて欲しいと思う。エクストリームメタルとしても普遍的なものを持ってると思いますし、是非お願いしたいです。



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