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To Clasp a Fallen Wish with Broken Fingers

2011年発表のEP。

バンド名からは、何となくお洒落なサウンドを予想していたんですが…意外にもシューゲイザーブラックの中でも苛烈極まりない音で驚きました。ブラック的な歪み切った、必死さすら感じさせる壮絶なヴォーカルと、荒れ狂うような疾走も交えた展開も見せる曲調は、この手の中でも攻撃性の強い、感情的な音と言えると思います。

また、この手のシューゲイザーブラックって、メロディを儚く抽象的にするバンドが多いんですが、この作品はもっと実体的というか、あからさまな泣きの入った沈鬱なメロディなんですよね。チェロの代わりにコントラバスを交えた構成の弦楽四重奏を取り入れたり、トレモロの音も太めだったり、かなりメロディアスさの強調された作り。

ただ故意なのか詰めが甘いのか分かりませんが、無音部の後のシークレットトラックがやたら音が小さかったり、明らかにトラック分けをミスっていたりするのがちょっと惜しいですね…そこを除けば、激情に満ちた悲哀ブラックとしてごく良質な作品だと思います。

Usher-to-the-ETHER ★★★ (2013-10-13 11:54:32)