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В Осознании Превосходства

2013年発表の1st。

これはペイガンブラックの中でも、割と上級者向けの音かもしれません。
まずインパクトあるのがリフのノイジーな音質。高音域のノイジーさを強調していながら、しっかりベースも聴こえる低音域も疎かにしない音作りで、かなり音圧高めで殺しに来ている感じ。このノイジーさ、どちらかというとマニアックなプリブラか鬱系に通じるものがあるように思います。それをもっと刺々しく攻撃的に整えた感じ。

この音作りで大分篩いに掛けられてしまいそうですが、楽曲自体は良質。泣き要素の強いトレモロで攻めるパートは初心者でも問答無用でグッと来るような叙情性ですが、余りそればかりを強調せず、メロディアスになり過ぎないリフ捌きは音質とも相俟ってヒリヒリとした感触を生んでますね。ヴォーカルの地声交じりの絶叫も、リフと音質の醸し出す殺伐とした雰囲気に良く合ってると思う。

そして特筆したいのがヴォーカルのクリーン。朗々としたテノール歌唱ですが…正直、この手の歌い方の中でもかなり魅力的な方じゃないかと思います。野太くて、艶があってホントうっとりと聴き入ってしまいます。はっきり言って、個人的にはこの作品の一番の聴き所だと思ってますもん。音作りのマニアックさとかどうでもよくなります(笑)。良い声過ぎる…。

…そういう訳で、もう少し音質がマイルドなら、もう少し叙情トレモロの頻度が高ければ初心者にもお勧めできそうですが、現時点では割とマニアックな音だと思います。ただ、クリーン歌唱が本当に素晴らしいので、男臭い歌声に魅力を感じる人はそれ目当てで買ってもいいかもしれません。

Usher-to-the-ETHER ★★ (2013-10-05 10:05:20)