エンペラーレコードの最高売上記録を更新した奇跡のシングルCD。
今でこそ、業界最大手となったエンペラーレコードだが、若者のCD離れによる、冬の時代もあった。しかし、一人の演歌歌手がその窮地を救う。
その歌手の名前は「織田光子」。
デビュー作の「この関係は尾張にして…」が不発に終わり、引退を覚悟に背水の陣で迎えたシングル「恋の桶狭間」が、2000万枚のメガヒットとなる。
マイクではなく剣を片手に歌う、斬新なプロモーション展開が当時、ノイズに怯える若者達の心に勇気を与え、PVに出てくる数多くの必殺技は、子供達の誰もが真似をするという社会現象を引き起こした。
また、その大ヒットにいち早く反応したのがハリウッド。スティーブン・ゴールドバーグ監督が送る、愛と涙の超大作時代劇SF「STAR NOBUNAGA」が「恋の桶狭間」のPVのオマージュ作品であるというのは、あまりにも有名な話である。
~織田光子全曲集ライナーノーツより抜粋~
そんな設定のド演歌。そんな誰もが知っている演歌をトップアイドル設定のキャラを演じる演歌歌手志望だった声優に歌わせ、ファンの間では騒然となった曲である。しかも2番の歌詞にはしっかりとキャラの必殺技にも影響を与えている。
ちなみにフルコーラスバージョンは収録CD発売日前である8月18日、日本ガイシホールにて行われた「NANA MIZUKI LIVE CIRCUS 2013」で初披露となった。名古屋だけに。