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Enchantress (Usher-to-the-ETHER)


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Enchantress

2000年発表の1st。
自主制作でこの作品を発表した後、活動状態が不明のままになっていたようですが、何故か2012年になってHammer of Damnationから再発されたようです。

路線としては、多くのサイトでブラックだけでなくドゥームのタグが付いていることからも分かるとおり、基本ミディアムテンポ中心で、哀愁を込めつつも神秘性のあるメロディを聴かせつつ、ドゥーミーかつドリーミーに進行する、オカルト的なムード漂うブラックメタル。音質こそ(チープとはいえ)クリアですが、個人的にはBEHERITの「Drawing down the Moon」アルバムを連想する作品なんですよね。

表現形態が違うとはいえ、どこかカルトかつオカルティックな凄みの漂うヴォーカル、そして瞑想的な雰囲気すら感じさせる、澱んだ神秘性に満ちたメロディの使い方なんかは、あのアルバムと共通するポイントではないでしょうか。ある程度メタリックさの強いドゥームが混じってる所はBARATHRUMっぽくもあるし、ブラジル産のバンドながらフィンランドのカルトな部分と共通する感性のある音を出してると思う。

そしてジャケなどでも大フィーチャーされている金髪美女ヴォーカルのLullaby氏のパフォーマンスですが…月並みだけど、見た目から想像できない声で第一声を聴いた時は吹きそうになりました(笑)。関取なみに野太いダミ声グロウル…。ブラック的な喚き、呪詛を呟く魔女のようなしわがれて潰れた呪文デスなども使い、表現力や存在感はかなりのもの。気が滅入るような音色のキーボードとも相俟って暗黒なムードを演出してます。

結構アクの強い音なので、ブラック好きの中でも好みが分かれそうな音源だと思います。ドゥーミーでも鬱系や葬式ドゥーム系とはまた異なる聴き心地、ハマる人はハマるかも。

Usher-to-the-ETHER ★★ (2013-09-07 19:28:57)