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FEAST (2013年)
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コメント・評価

Recent 50 Comments



1. 火薬バカ一代 ★★★ (2013-09-27 22:49:16)

前作『ANNIHILATOR』でリーガン・マクニールばりのブルータルなご尊顔を披露していたアリス嬢が、今回はとうとうゾンビ化。一体この娘はどこへ行こうとしているのか・・・と、つい余計な心配をしてしまいたくなる(しないか)アートワークが目印の新作アルバム。
頭3曲で完璧に首根っこを押さえられた前作のテンションの高さに比べると、今回はSLAYERを思わせる剃刀スラッシュ①こそ強力な名曲ですが、以降は「らしさ」を維持しつつも、ファンキーに跳ねる楽曲があったり、ロケンロールな楽曲があったりして、(好みの差はありましょうが)個人的には今ひとつ気分がアガりきらず。精密射撃を行う最新式アサルト・ライフルの如きジェフ・ウォーターズのGプレイは、相変わらずエキサイティングなんですが。
しかし叙情バラード⑥を境に、本編後半は雰囲気が一変。構築美を湛えたGソロが激走する⑦、メロウなイントロを引き裂いて加速へと転じる⑧、劇的且つトリッキーな曲展開がブチ込まれた大作⑨・・・と、ジェフがメロディ・メイカーとしての才能もスパークさせた名曲が次々に波状攻撃を仕掛けてきます。
頭3曲ではなくラスト3曲の畳み掛けが圧巻ってのは、まるで前作の裏返しのような構成ですが、何はともあれ終わり良ければ全て良し。
尚、本作の初回盤は代表曲をリ・レコーディングしたベスト盤を同時収録する2枚組仕様。個性は弱い代わりにどの時代の楽曲も無難に歌いこなせる、デイヴ・パッテン(Vo)のフレキシビリティが遺憾なく発揮された仕上がりとなっています。




2. cri0841 ★★★ (2013-10-20 22:12:54)

2013年発表の14th。「饗宴」のタイトルなのに、ジャケ絵がやたらコワイw
輸入盤はコワイ絵が立体的に浮かび上がる凝ったデジパックで、さらに
「RE-KILL」と名打たれた過去の再録盤がオマケで付く。
国内盤は通常盤と初回限定盤があり、限定盤に再録盤が付くが、お値段が高いのが
厳しい・・・。輸入盤がよく売れたようで価格差を考えるとしょうがないと思うが、
価格設定は考えて欲しかったなぁ。(後発なのに高いしw)

2004年の10th「All For You」で加入したデイブ・パッデンもこれで5枚目。メンバーとして完全に
定着しましたね。内容は前作「Annihilator 」で見せた演奏の切れ味の鋭さを持ちつつも
バラード等を含む曲調豊かな作品となった。ただ個人的には前作の 「The Trend」からの
怒濤の展開が実に印象強かったので、今回はそれほどのインパクトは感じなかった。
曲調豊か、と言っても「METAL」の「Couple Suicide」並みの振り幅は流石に無い。
(ちなみに今回は「Couple Suicide」で歌ってたダンコ・ジョーンズが5曲目「Wrapped 」で
歌ってます)。

とはいうものの、1曲目の切れ味は格別だし、4曲目のファンク調なのにスラッシュで
ダークでホラーな感じは実に素晴らしい。後半戦もテンションは下がらす。捨て曲の
少なさという点では前作より上かも知れない。ラストの曲もドラマチックです。
アルバム全体としては、ジェフの趣味であるロックンロール色が強いですかね?
ジャケ絵から受けるほどホラー色は4曲目以外はそれほど感じませんでした。
(パッデン参加作では「All for You」がお気に入りなので、そこは少し残念)

さて、今回の目玉は何と言っても再録盤「RE-KILL」。およそ昔の曲を現在のヴォーカルで
録り直しただけ、と言ってもいいんだろうが、その考えは非常にアマイ!いい曲はどんな
ヴァージョンでも聴きたいのがマニア心!初期の企画盤「Bag of Tricks」の第二弾的に
楽しめるのですよ。非常に正確な演奏に加え、初期の曲も違和感を極力少なく感じさせつつ
歌いこなせるデイブ・パッデンの器用なヴォーカル、原曲に忠実ながらもちょっとずつニュアンスを
変えたアレンジ、当然再録なので良好な音質、オマケというレベルではないです。
(輸入盤なら実質タダですが、国内盤だとしっかり金取るんかい!って突っ込みたくなりますが)

今回はドラム打ち込みらしいですが、正確にはアルバム本編は実際ドラマーが叩いたものを
ソフトで修正、再録盤はオリジナルを分析し、ソフトで忠実に再現しようとしたとの事です。
まあ、聴いている分にはまず打ち込みである事は判らないほど自然です。




3. 失恋船長 ★★★ (2017-02-07 13:30:45)

相変わらずの正確無比なメカニカルな高速サウンドを堪能できるアナイアレイターらしいアルバム。多彩な曲調を用意されていますが、このバンドらしい流儀は貫かれておりデイヴ・パッデン加入以降の柔軟さが今作でも存分に発揮されております。2013年版『Set the World on Fire』と勝手に思って聴いているのですが、鬼才ジェフ・ウォーターズがお気に入りのメンバーを集め、自身のアイデアを存分に生かした楽曲群を生みだせば安定のブランド力を損なうはずもなく、ハッとさせるような美しいメロディと親しみやすさが融合、そこに技術力の高いタイトでソリッドな演奏力が加わり、自身が培ったメタルサウンドが乗っかるのだから、マニアにはたまらんモノがあるでしょう。切れ味鋭いリフワーク、扇情的なリードプレイ、エモーショナルなギターと背反するメカニカルなアナイアレイターサウンドが放つ有機的な響きにグッと引き寄せられましたね。


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