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The Story of Death SS (1977-1984)

イタリアンメタルの古豪。黎明期を支えたバンドのコンピ作。デモやシングルにEPなどをひとまとめにした一枚。まだ完全に音楽性が定まっていないのだが、1977年からの音源があるようにNWOBHM勃興前からイタリアのハードシーンを動かしていた事になる。そのサタニカルなイーブルサウンドは禍々しいダークサイドを演出。ローファイな音質が逆に、妖しげで不気味な世界観を濃密に映し出している。

彼らがサバスからの影響も強いしグラム系から少なからず音楽性は抽出されている。そのヴィジュアルから色物感が漂うのだが、それも逆に見世物小屋的な背徳感を煽り、音楽性とマッチしている。時代に合わせ変遷する姿、シンガーもポール・チェーンと活動と共にするサンクティス・ゴーラムの歌声が聴けたりと、レア感が強いのもポイント。インダストリアル系にまで発展したバンドの初期音源、それはイタリアのジャーロ映画にも通ずる血なまぐさい狂気と知的好奇心を擽る猟奇的な暗黒面を描いている。芝居がかった語りが一層、そのミステリアスな世界へと聴き手を誘いますね。

失恋船長 ★★★ (2024-11-30 17:40:19)