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RAW TO THE RAPINE (2011年)
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RAW TO THE RAPINE
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解説 - RAW TO THE RAPINE
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1. Usher-to-the-ETHER ★★★ (2012-11-05 19:14:11)

2011年発表の1st。
翌年にProfound LoreよりVOLAHN、ODZ MANOUKとのスプリット音源を加えてトールケース/デジパック仕様、500枚限定で再発されてます。どの音源も2011年に発表されたもの。

路線としては、緩急付けた展開も取り入れつつ、テレビの砂嵐を思わせるノイジーな音作りの中にトレモロリフが響く、プリミティブブラックの様式を踏襲したものといえますが…流石一癖あるバンドの多く所属するProfound Loreが目を付けただけあって、単にプリブラのテンプレをなぞっただけには終わらない、深遠な邪悪さも感じさせてくれる作品になってますね。

まずトレモロによる、オカルティックなメロディが非常に秀逸。寒々しい部分もありますが、単に寒いというよりも悪寒を呼び起こすような、不気味さも伴う感触がありますね。テレビの砂嵐だと思ったら、良く見ると無数の蛇が蠢いてそう見えていた…みたいな気色悪さ。威厳のある中音域のがなりから、怨念を振り絞って追いすがるような絶叫、祈祷師系の抑揚のないクリーンまで使いこなすヴォーカルの表現力もまた素晴らしい。

アメリカのバンドですが、個人的にはドイツのカルトバンドを思わせる雰囲気があるんですよね…例えば、炸裂感のあるRAWなドラムや追い立てるようなヴォーカルによる焦燥感、メロディアスなベースやノイジーな音像が醸し出す陶酔感の入り混じった、カオスな感じはKATHARSISに通じるものがあるように思うし、陰鬱な音の中に祈祷系クリーンと神秘的なトレモロが響き魔性を演出するパートはちょっとLUNAR AURORAっぽい。

こちらの方がストレートなプリミティブブラックで、前述のバンドと音楽性自体はかなり異なるんですが…それらバンドの「VVorld VVithout End」や「Andacht」などの名盤群と相通じるような、日常から切り離されたカルトな空間を感じさせてくれるんですよね。そこがまさしく私のツボだったり。正直この素晴らしさで500枚限定は惜しすぎます。興味がある方は今の内に確保しておく事を強くお勧め。



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