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HYMNER TILL UNDERGåNGEN (2010年)
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HYMNER TILL UNDERGåNGEN
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解説 - HYMNER TILL UNDERGåNGEN
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1. Usher-to-the-ETHER ★★ (2011-06-07 18:37:11)

2010年発表の2nd。

狂犬病に罹った犬が水を恐れるような、情けなく裏返るまで絶叫するヴォーカルや、身を切るような悲壮感に満ち満ちたトレモロリフ、シャーシャー系のギターが音を埋める意図的にややローファイにしてある音作りなどは、ディプレッシブ・ブラックのテンプレートに沿っているとも言えますが…このバンドは単なる「上モノ」に留まらない、キーボードを展開の中心に絡めてくる点がかなり個性的ですね。

まず、主にピアノの音色で挿入される、メロディ自体が他の鬱系とは一線を画す感じ。フォーク/トラッドの影響があるようですが、単に暗い・悲しいというより、ドラマや演劇の悲劇的な場面で挿入されるような、シアトリカルな感覚が強いメロなんですよね。重厚な悲壮感を演出するアトモスフェリック系の音色とも相俟って、鬱ブラックとしては破格のドラマ性のある音になってると思う。

鬱ブラックはひたすらに陰鬱さを強調するバンドも多いですが、この作品はドラマ性の高い音作りと展開で、悲劇的なムードを演出してくれているので、割と聴きやすいのではないでしょうか。メロディの方向性的に、アヴァンギャルドなものが好きな人にも受け入れられそう。ただ、音が小さめなのが個人的には残念。



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