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MASS DESTRUCTION (2007年)
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MASS DESTRUCTION
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解説 - MASS DESTRUCTION
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1. Usher-to-the-ETHER ★★★ (2010-07-22 00:44:00)

2007年発表の1st。
ぶっちゃけ、ONDSKAPT、IXXIのAvskyのバンドだと思って購入しました(笑)。実体は全く別の二人組みだったんですが、これが思わぬ良盤。

路線は、一言で言えば毒の効いたメロディを乗せたオールドスクールなブラック。ミディアム中心のリズムにはどこか「気怠さ」が漂っているような雰囲気で、それがWATAINやONDSKAPTに通じる毒々しさに、更に壊れた感覚を加えたグロテスクなメロディと凄くマッチし、独特な空気感を生んでると思う。毒が体に回り、強烈な倦怠感と共に視界がグルグルと回っているような感覚。当然「ダルい」音という意味ではなく、聴いていると毒々しさに意識が朦朧としてくるような音。

その毒に染まった音の中にあって、一際異彩を放っているのがヴォーカル。(BURZUMの)Count風悲痛絶叫、(SILENCERの)Nattramn風裏返り悲鳴、(SHININGの)Kvarforth風苦悶がなりなどを使い分け、更に吸血鬼系ホイッスルヴォイスや噛み千切るような凄絶なグロウルまで使いこなす、強烈なパフォーマンスの演者。演技力も含めた、表現力はかなりのものですが、その全てが「近寄りがたくて気持ち悪い」方向に向けられてる感じ(笑)。

最近の表現力の腕を上げたAttila Csiharと張れるレベルの高さだと思う。しかし、FUNERAL MISTやSHINING辺りからスウェーデンの闇はどんどん深くなってる気が…。最初はDISSECTIONやNAGLFARなど、メタルとしてまともなバンドが多い印象だったんですが(笑)。



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